第32回 最近のIFRS事情

みなさん、こんにちは。
というより、大変ご無沙汰しております。

昨年末までは、基準の解説等を軸に、月1回くらいのペースでこのコラムをUPしていましたが、今年はすっかりサボってしまった寺田です。。。

またいずれ、最低月1回の頻度でコラムを更新することになると思いますが、当面は不定期な感じで都度更新していこうかなと思っています。
今回は、この半年間のトピックについてお知らせしたいと思っています。

具体的には、
1.金融担当大臣の交替
2.企業会計審議会の進捗
3.米国の動向
4.IFRSの改訂状況
です。

1.金融担当大臣の交替
6月4日の月曜日に、金融担当大臣が交替しました。もともと、現在の日本におけるIFRS強制適用に関する議論は、前任大臣の昨年6月の発言がひとつの契機となっているため、今回の交替についても何らかの影響があるかも知れません。
当日の記者会見の概要が、新旧大臣のそれぞれについて、金融庁のHPに掲載されています。そのなかで、IFRSについても触れられているので、該当部分を以下に抜粋します。

≪自見前大臣の会見≫
『それから、国際会計基準につきまして、私の時に特に、色々な議論があったわけでございますが、IFRSに関しては、重要な仕事の一つとして取り組んでまいりました。一言そのことを申し添えさせていただきますと、IFRSについては、昨年から企業会計審議会において、我が国の国益を踏まえ、戦略的思考、グラウンドデザインを形成すべく、幅広い視点から総合的な議論を図ってまいったところでございますが、1年にわたる精力的な議論を得て、一定のコンセンサスが見え始めており、マイルストーンとしての中間的な取りまとめを行う時期ではないかというふうに、私は認識させていただいております。この時代になって、グローバルで高品質な会計基準が必要であるということは、言うまでもありません。非常に大事な点でございます。
一方で、米国をはじめとする国際情勢が不透明な中で、今や日本金融について、EUの同等性評価も得て、国際的にも遜色なく、これをまず対外的に強調し、その上で連単分離を前提に、日本が米国等に先駆けてIFRSの任意適用をいたしております。アメリカはしておりません。任意適用の拡大をしっかり進めていくことが会計基準の国際的ルール作りに、より一層積極的に貢献していく方針を主要な関係者を交えて話をしております。新大臣に、私が敷いた路線をしっかり継承して欲しいものだというふうに考えております。』

≪松下新大臣の会見≫
『それから、五つ目が国際会計基準の導入に関して、国際的な動向を踏まえつつ産業界や中小企業の動向にも配慮して、我が国の方針を総合的に検討するということでございました。
自見大臣からもお話がありましたけれども、様々なヨーロッパの考え方、そして日本の考え方、そしてまたアメリカの対応、それぞれ時とともに色々な動きがあるようでございます。もう少し勉強して、明日、自見大臣とも引き継ぎを行いますので、この点についてはしっかりと前大臣の考え方も確認しておきたい、そう考えています。』

なお、上記の「五つ目」というのは、総理から6項目の指示があった旨の発言をうけてのものです。以前、前大臣がIFRS適用の判断について「政治マタ―」という表現を使われていましたが、その流れは続くようです。といっても、その政治の状況が非常に流動的なので、それ自体が微妙な部分もありますが・・・
いずれにしても、企業会計審議会におけるIFRSの議論が中心となっていくのは間違いないと思います。(大臣も基本的に全て出席されているようです。)

2.企業会計審議会の進捗
月1回程度の頻度で開催されており(僕のコラムと違って!?)、その議事録及び資料が金融庁HPで確認することができます。
やはり、出席者の背景・立ち位置の違いから様々な意見が飛び交い、喧々諤々と議論されているため、結論にはまだ時間がかかりそうです。とは言え、かなり活発で具体的な議論がされているように感じます。

3.米国の動向
昨年末に予定していた意思決定が延期されている状況ですが、大統領選挙後になるのではないかという見解が主流のようです。しかし、SECスタッフの関連する研究報告はちょくちょく公表されており、今後も相応のものが公表されていきそうです。
その内容は、企業会計審議会においても有力な議論の材料になることが想定されます。

4.IFRSの改訂状況
まず、大きな話しとしては、収益認識とリースの2つの基準の最終決定は来年になりそうです。但し、年内には公開草案に相当するような何らかの関連文書が公表されると思われます。この点については、タイムリーにこのコラムでも取り上げる予定です。
また、その他の基準改訂については、「年次改善」PJとして随時公表されています。
この「年次改善」の内容については、数はそこそこあるものの、マイナーチェンジが中心となっています。具体的な内容については、次回のコラムで取り上げたいと思っています。

今年の上半期における主たるトピックは以上です。
見方によっては、去年末から大きな動きは結果的になかったかも知れません。但し、着々と状況は進捗しており、依然として予断を許さない状況が続いています。いずれにしても、今後ともIFRSに関する情報は適時にキャッチアップすることが重要だと思います。

ということで、今回はこの辺で。。。

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