A&A blog

~海の安全保障について~

12.07

10月18日に3年に一度の海上自衛隊観艦式に行ってきました。観艦式はこれで四度目の参加ですが、過去三回はいずれも小雨交じりの強風の中での観閲でしたので写真も取れず忍耐の経験でしたが、今回初めて晴天に恵まれ快適に観閲できました。
これまで観艦式で乗艦したのは平成18年護衛艦「むらさめ」、21年イージス艦「あしがら」、24年護衛艦「あきづき」のいずれも戦闘艦ですが、今回は潜水艦救難母艦「ちはや」というかなりマニアックな艦でした。今まで護衛艦12隻と米空母「Jワシントン」に乗艦しましたが、非戦闘艦は輸送艦「おおすみ」と「ちはや」のみです。ちはやは事故等で浮上できなくなった潜水艦の乗組員を救助する特殊な潜工艇を艦載している珍しい艦で、海自ではもう一艦保有しています。過去の実際の活躍は軍事機密のようなので知り得ませんが、ロシアの潜水艦の救援にも協力したことがあると聞いています。
最近は尖閣列島や南シナ海で中共海軍の東海艦隊や南海艦隊の傍若無人な領海侵犯がニュース等で頻繁に報道されており、海上自衛隊に関する注目が高まっているようです。また、安倍政権下での武器の輸出規制の緩和によりオーストラリア政府が我が国の潜水艦を購入するという話もよく報道されますが、特に安全保障のプロの間では海自の潜水艦隊の高い戦闘力が話題になっています。今年のリムパック演習(毎年ハワイ沖で行われる米海軍と同盟諸国海軍の合同演習)でも、海自の潜水艦が1隻で米海軍の艦艇8隻を撃沈してしまい(もちシミュレーションで)演習にならなくなったと聞いています。また、米海軍の駆逐艦がどうやっても海自の潜水艦を探知できず、制限時間を超えても見つけてくれないので、海自の潜水艦が痺れを切らして米空母の真横に急速浮上して米軍の度肝を抜いたとも聞いています(いずれも海自OBのエライさんから)。
南シナ海では中共南海艦隊のO56型コルベット(ミニ駆逐艦、9隻配備中)が脆弱なベトナム海軍を威圧したり威嚇したりをしているようですが、さすがに東シナ海(4隻配備中)にはおもちゃのようなコルベットは日米の海軍に馬鹿にされるので出てきません。
いずれにしても航海の自由と安全は我が国の死活問題ですから、国際法等どこ吹く風の連中には残念ながら軍事的な牽制以外に手はないようです。今の中国には中国軍というものは存在せず、共産党の私軍としての人民解放軍(陸)、海軍、空軍、第二砲兵(核ミサイル部隊)とあるのみで、準軍隊の人民武装警察が国内の暴動や内乱を鎮圧しています。近代国家としてのシビリアンコントロールの有効性に大いに疑問のある封建主義覇権国家がすぐ隣にあるのは地政学的にも厄介な話だと思います。
そういう状況下で、我が国の海軍戦力が世界最強の米海軍でも一目置かざるを得ないほどの高い戦闘力を持っていることは日本人として感謝すべきだと思っています (米海軍では海自だけは「カイジョウジエイタイ」と日本語で呼ぶようです) 。
日本の安全の為にも、安心してビジネスが出来る為にも海の安全保障は必要不可欠だといつも思っています。

笹本 憲一
一言: 最近のオタクな日々を徒然なるままに書きました。
略歴 : 中央大学商学部、日本大学大学院修了後、日本大学講師を経て監査法人中央会計事務所入所。中央青山監査法人時代は事業開発本部で横浜株式公開部長、CSR部長担当。平成19年7月監査法人A&Aパートナーズ代表社員就任。
趣味 : 歴史研究(先史~昭和史)、軍事研究(現在防衛省系NPOの監事)
    その他マルチオタク(鎧甲冑・戦史・犬・国際情勢・印刷機械……)
スポーツ:100を切れないゴルフと挙がらなくなったバーベル
天敵 : ネギ

2020年9月
« 8月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
ページ上部へ戻る