大人になってからめっきり高熱を伴うような風邪は引かなくなりましたが、子供の頃は40度を超えるような高熱を何度か出した記憶があります。高熱の場合大人ならまだしも、子供の体には相当きつく、とても辛かった思い出があります。
そのため、1日でも早く治るようにと色々試行錯誤していたように思います。具体的には、とにもかくにも体を温めること。真夏でも、真冬でも厚手のパジャマを着て、布団を何枚も重ね、苦しいくらいに温かく過ごしていました。また、氷枕をして、さらにはキンキンに冷やしたタオルを額の上に乗せ、体とは反対に頭部はとにかく冷やしていました。さらに、体調が悪いと感じたらすぐに薬を飲むこと。薬も色々飲みますが、解熱剤を飲むことによりできるだけ体温を平熱に近づけるようにしていました。そして、お風呂には絶対に入らないこと。お風呂に入ると風邪は治らないと言われていました。そのため、風邪が長引いた場合はタオルなどで体を拭くようにしていました。
我が家ではこんな感じでしたが、ちょっとここで海外の変わった風邪対策事情について見てみようと思います。
まずロシアです。我が家同様体を温めるという考えからか、風邪の引き始めなどにウォッカを飲む習慣があるみたいです。風邪の時にお酒を飲むなんて信じられませんが、ロシアでは立派な風邪対策として現在でも行われているようです。
次にお隣の韓国ですが、モヤシにトウガラシを絡めて食べるというような習慣があるみたいです。モヤシはもともと漢方として使われていたようですし、トウガラシはロシアでのウォッカ同様に体を温める効果があるからのようです。
ちょっとこれは本当どうか怪しいですが(笑)、アメリカでは風邪の時にはジョギングをするのがよいと言われているという記事を見たことがあります。よく意味がわかりませんが、走ることにより熱を外に放出するのだとか。。。
このように見ても国により様々な治療法が行われているようです。ここで話を戻しますが、我が家で行われていた治療法は正しかったのかなと大人になり考えたことがあります。その中で医師に話を聞いたり、自分で調べたりしてみた結果、色々な考え方があるようですが、おそらく我が家の治療法は間違いではないかなと思います。
まず、体を温めるという行為ですが、適度に温めるのがよいと言われています。僕の場合のように過度に体を温めた場合、温めた熱が体にこもり、さらに体温を上昇させる原因になってしまう可能性があるのです。次に、頭部を冷やすという対策ですが、これも医学的には根拠がないと言われています。確かに、よくよく考えてみると外部から冷やすことにより、ウィルス性の発熱が下がるというのもおかしな話です。もちろん、本人の感覚として、火照ってる頭を冷やすことにより気持ちよく感じることはあると思います。ただ、実際に発熱を下げる効果はないようです。さらに、薬をすぐに飲むという行為ですが、これも場合によってはよくないようです。そもそも、体内にウィルスが侵入し、体温が上がるという行為は、ウィルスと戦うために行われるものです。したがって、せっかく上がった体温を薬により下げてしまうとウィルスとの戦いに不利になってしまう可能性があるのです。ただ、高熱になり脳に障害が生じる可能性があるなど一定の場合には薬を飲んだほうがよい場合もあるみたいです。どちらにしても、僕の場合のように熱が出たらすぐに薬を飲むというはよくないようです。最後にお風呂についてですが、こちらもそれほど高熱でない場合には入浴しても問題ないようです。体を清潔に保つことにより、免疫力も上がり、風邪にはいいとのことです。もちろん、高熱が出ている場合には注意が必要ですが。
このように我が家の治療法には色々間違いがあったようです。僕は子供ころ風邪を引くとかなり長引いてた記憶があります。当時から正しい治療をしていたら、もっと早く治っていたかもしれません。
ただ、おそらく我が家だけが間違った治療法をしていたというより、当時(今から25年以上前です)では、常識的な治療法だったのだと信じたいものです。
M.K