若き頃より食事の量が非常に多かった僕は、社会人になってからもその量は減らず(むしろ増え)、ここ数カ月で5 kg、入社時より10kgも重くなってしまった。
歩くだけでも辛くなってきたため、一念発起、ダイエットを始めたのである。
本日2010年10月12日、会社の同僚N氏とランチを食べに行った時のこと。僕が行ったことのないイタリアンの店に連れて行かれ、ランチメニューを選んでいた。ピザとパスタは過去何度も食べたことがあるが、お腹がいっぱいにならない(と思っていた)グラタンとラザニアはほとんど食べたことがなかった。
最近ダイエットを始めた僕はここはやっぱりグラタンかラザニアでしょ!と思い、メニューとにらめっこしていたが、ラザニアが「限定10食」と書いてあったため、ラザニアを選択しオーダーした。
そうしたら、でっかいビデオカメラを持った二人組がいきなり僕の席にやってきて、「こんにちは。フジテレビのFNNスーパーニュースです。このお店はラザニアが非常に美味しいという評判なので取材中です。ラザニアが来たら是非インタビューをさせて下さい。」と言うではないか。
「いいですよ!」と快く了解を出した僕は、実は困惑していた。ラザニアなるものをお店でオーダーするのは初であり、実際どのようなものか正確には分かっていなかった。グラタンのようなドリアのようなものでしょ!くらいのイメージしかなかったのである。
10分くらいしてオーダーしていたラザニアが到着。現物を見たものの、いまいちどんな食べ物なのか分からない。上にチーズが乗っているせいで本体がどんな食べ物か見えなかったのである。このタイミングでインタビューされたら何も答えられなかったが、一口二口は食べることが出来たため、パスタの太い版であることが分かった。そうしてインタビューが始まったのである。
インタビュアー「ここはラザニアが評判のお店なんですが、どうですか?御感想をお願いします。」
感想と言われても困る。ラザニアなんて普段食べないから他店と比較のしようもない。グルメレポーター彦麻呂のような小粋なコメントをしようかとも考えたが、「味のIT革命や~!」などと僕が言うのも変なので普通っぽいコメントをチョイスした。
僕「やはり、この店はもちもちの食感が癖になりますね!」
このコメントを聞いて一緒に行ったN氏は爆笑していた。初めて行った店なのに、あたかも常連のようなコメントをしていたからである。だってしょうがないじゃん。インタビュアーがそういうコメントを求めている雰囲気全開なんだもの。
そうこうしているうちにインタビュアーが続けざまに質問してきた。
インタビュアー「パスタについてのコメントありがとうございます。非常に美味しそうですね!ソースについてはどうですか?」
またまた困った。どこら辺を褒めればいいか分からない。無言の状態が続き、気まずい雰囲気になったため、しどろもどろにしゃべり始めた。
僕「ミートソースみたいなトマトソースみたいなこのソース。一瞬油っこい感じがするものの、この油っこさが癖になります!」
完全に意味が分からない。言った自分で恥ずかしくなるようなコメントである。インタビュアーも沈黙していた。背中に冷や汗が出てきたのを感じた。
インタビュアー「では、最後の質問です。このお店に来たらいつも何を食べますか?」
僕「もちろんラザニアです!限定10食なので今日はまだ残っていてラッキーでした♪」
インタビュアー「ありがとうございました。」
ようやくインタビュー終了である。
振り返ってみるとこの店の回し者のようなコメントの数々。僕は一体どこに向かおうとしてたのだろうか。こんなランチじゃ、ラザニアうんぬんではなく、気苦労で痩せますよ。
PM6時現在、ブログを書いているのだが、お腹が空いたので事務所の誰かの土産であろう八つ橋を美味しく食べている。
太田 洋介
(プロフィール)
埼玉県出身
2007年A&Aパートナーズ入所
(趣味)
テニス、カラオケ、アニメ、麻雀etc.
(メッセージ)
Be of good use(役に立つ)をモットーに生きています