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暗中模索
2025年04月23日
それは突然の電話から始まりました。
家族が救急搬送されたとの…。
急なそれも夜中の電話でしたが、急ぎ医療機関に駆け付け、手続きをし、眠れない時を過ごします。ある程度症状が落ち着きましたら、お医者様よりご説明があり、少し先が見えてきます。
家族が入院すると本人のケアだけでなく、残された家族のケアもしないといけません。私の場合、足の不自由な別居の母ですが、自宅で転倒すると自力では立ち上がれないので、勤務している間も心配です。すぐに両親の介護の担当のケアマネージャーさんと連絡を取り相談し、最適なショートスティに入所させました。最初は契約から始まり手続きも多々あり、時間も取られます。ケアマネージャーさんは介護に関してはプロで両親のことも良く理解して戴いているので、素人の私には頼もしい存在です。
また、入院中の家族が心配で医療機関にも幾度となく行きます。病状が良くなり退院の運びとなると喜びも束の間、その後のリハビリ・診察の通院の手続き・付き添いも必要になります。と同時に残された家族のケアもしないといけません。何と介護とは精神的にも肉体的にも予想外に負担の大きいものです。
家族が幾度となく入退院を繰り返すと先ずケアマネージャーさんと連絡を密にとり、手続きを繰り返すということに少し慣れてきます。(慣れるものでもないと思いますが)
退院前に病状が良くなるといいのですが、病状が悪くなると、転院か在宅医療かの選択に迫られ、その手続きに追われます。
昨年、その家族が引き継ぎもないまま他界し、その手続きと残された母の行末をどうするかを短期間で決めないといけなくなり、在宅介護が難しい母の意向も考慮に入れながら、勤務継続に向けて施設を決めました。元々特養、老健等施設の知識が皆無でしたが、入院中に医療ソーシャルワーカーさんとお話する機会があり、複数の施設の存在と知識を得ていましたので、区役所や少し近隣の施設を調べ、説明を聞きに廻っていました。近隣というのは母の気持ちや認知症予防などを考えて、家族が足の運びやすい近場が良いと思いました。
介護は、日頃より専門の方とお話をして、知識を入れておくことが肝心で、一歩一歩片付けなければいけないものですが、知識だけでなく本人の意向がとても大切です。本人の意向を考慮しないと見守る家族全員が幸せにはなりません。
また、継続勤務のためには、法人の就業規則や周りの方の温かい目があってのことです。手前味噌で恐縮ですが、弊法人は既にフレックスタイム制や在宅勤務を取り入れており、職場環境にも恵まれ、そのお陰で今日を過ごせていると深く感謝致しております。
介護に関しては分からないことが多々あり、突然始まるもので、家族だけでは解決できないことです。共働き世帯が増加の現在、常日頃から近くの機関を調べておくことをお勧め致します。住み慣れた地域で安心に暮すために最初の相談窓口は地域包括支援センターからでしょうか。
T.H
出身地 宮崎県