A&A blog

読書の秋

10.11

お盆が過ぎた頃から日は短くなり、また、空には秋の季語であるいわし雲が見えるようになっていたのですが厳しい残暑が続いておりました。しかし、9月の下旬頃からやっと秋らしい陽気になってまいりました。
 
最近、気分転換に以前読んだ本を読み返すようになりました。その中で、特に印象が残った本は、太宰治著の「津軽」です。その理由は、「斜陽」や「人間失格」に代表されるように太宰治著の小説は退廃的なイメージが強い中、この「津軽」は太宰治が生まれ故郷である津軽地方を旅した紀行文の色合いが強い小説であり、また、読んでいる最中に津軽地方の魅力的な情景が思い浮かぶからです。
 
初めてこの小説を読んだのは、何年も前に桜の時期に弘前周辺を旅行した際の行きの新幹線の中でした。この旅行では太宰治の生家の近くにあります桜の名所の「芦野公園」まで足を延ばしており、その「芦野公園」はちょうど桜が満開でその情景は大変趣が感じられたことが思い出されました。
 
桜の時期は難しいですが、また、この小説を片手に津軽地方を旅行したいと思います。

氏名:佐々木 修
入所:2018年1月入所
座右の銘:坐辺師友

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