A&A blog

芸術の秋

10.04

芸術の秋である。

先日、息子が通う中学校の文化祭を参観した。
出展内容は、私小説から社会問題分析、科学論文、数学論文、外国語、音楽、そして美術と、様々な分野に亘る。伝統的に、文化祭に力を注ぐ学校でもあり、何れの作品も大人顔負けの内容であった。

なかでも興味を惹かれた点は、「プログラミング」に関する作品数の多さ、質の高さである。
年々作品数は多くなっており、自作SNSツールのプログラミング作品など、レベルも上がっているとのこと。文部科学省の方針によって、2020年度から小学校でもプログラミングに関する教育が必須化されることもあり、従前よりも、少なくとも私が学生であったころよりも、プログラミング技術は一般的な教養として捉えられているようだ。

人口知能(AI)が様々な分野に浸透する時代は、それほど遠くない時期にやってくる。いや、もしかしたら、我々の監査業界には既にやって来ているのかも知れない。
基本的には、監査業務は一定の基準を前提とした判断の連続であるために、AIとの相性は良く、機械化代替率が高い業態といわれている(経理事務員99%、税理士91%、会計士70%)。
例えば、一部の会計事務所では、監査業務の異常点分析の際に、AIを導入している(らしい)。過去の事例がビックデータとして体系化されると、見積項目の検証は相当程度自動化が可能である。企業のデータセンターと監査法人のデータセンターを常時接続することによって、AIによる日常的なモニタリングが、精査レベルで可能となる。さらに、AIによる有価証券報告書の検証サービスが既にビジネスとして提供されている。

そのような時代になっても、必要とされるビジネススキルはなにか?
それは、自分の頭の中にある構想を具体的に展開する力であり、コミュニュケーション能力であると思う。必要なインプット情報を定義すること、アウトプット情報を理解し現場に展開すること、何れも最後は人間同士のコミュニュケーションが重要となる。

中学生の文化祭の出展作品を見ながら、監査業界におけるAIの活用について思いを馳せてみた。
将来、監査ソフトウェアが完成した暁には、将来収益獲得能力による資産性評価について、自らソフトウェアの会計処理を検討してもらったら面白かろう。

名前:三浦 英樹(みうら ひでき)
経歴:大手監査法人勤務を経て監査法人A&Aパートナーズに入所

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