A&A blog

私の夏の風物詩(カブトムシ)

08.08

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夏の風物詩といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?
「海開き」「朝顔」「花火」「西瓜」「麦わら帽子」「風鈴」「ビール」…今年は「節電」?!
…私にとっての夏の風物詩は、ここ数年、何といっても「カブトムシ」です。
この手が苦手な方にはごめんなさい。
昨年の夏頃「東京CPAニュース」の「サロン」にも執筆させて頂いたテーマですが、思い入れが強いので、AAPブログでも「カブトムシ」について多少語ります。
「カブトムシ」飼育歴は、今年でかれこれ4年目になります。
当初実家より送られてきた少数の岐阜産カブトムシは、複数の卵をうみ、幼虫→蛹(サナギ)となり、成虫になり交配し、複数の卵をうみ、幼虫となり…と、初代から数えて3代はその生態を見続けてきました。
昨年は成虫が39匹を数え、今年の夏は、22匹が無事立派な成虫になりました。
「カブトムシ」の一生は、ほぼ1年サイクルであり、いわば仕事でおなじみの「事業年度と同様」であり、比較的飼育しやすい丈夫な昆虫です。
一方、「オオクワガタ」等は、2年以上のライフサイクルだそう(成虫で越冬する)で、「森林の黒いダイヤ」とも呼ばれるらしく、大きな個体の成虫(♂)ともなると数万円で取引されるそうであり、昆虫飼育の上級者向けだと思うのですが、私はまだまだ普通の「カブトムシ」の飼育でいっぱい、いっぱいです。。
驚いたのですが、私の少年時代に昆虫図鑑の写真などであこがれていた外国産の「コーカサスオオカブト」「アトラスオオカブト」や「ヘラクレスオオカブト」などが、成虫で、な、なんと、生きたままのものがペットショップで販売されていました(♂♀一匹ずつのセットでケース付き数千円でした)。これらも今の日本では飼育の対象となっているようです。飼う人はうっかり逃がしたり、解放したりしないよう、生態系に充分配慮しなければなりませんが、こちらも相当グローバル化している印象です。
さて、「カブトムシ」の魅力は何と言っても、成虫の立派な雄姿と活発な活動です。特に♂の角のカッコよさや、勇ましさには、ただ鑑賞するだけで魅了され、心躍ります。餌場や♀を確保するために、彼ら♂は我武者羅にどんどん闘いをもとめていきます。最初は綺麗だった♂の上翅も、ほぼ数日間の間に格闘の痕で穴だらけになっています。ただ、日本の「カブトムシ」は多少紳士?らしく、負けた相手に止めを差さないそうです(角で器用に投げ飛ばして優劣を競うのみ。きっと、武士の情けです)。個体差と言えば、身体の色も、黒っぽいものから茶褐色、赤みかかった光沢のあるものなど様々であり、兜(角)の大きさや形は似ているようで、良く見るとそれぞれでかなり違います。身体や兜の角が大きいからと言って、必ずしも強いわけではないんですよね。素早い身のこなしといいますか、動きの良さや機敏な反応などが、勝敗を分けるようです。また、これまでの経験上、良く闘いに勝つ♂が長く生き残るわけでもないんです。そして、本当に強いのは、恐らく♀です。普段、争いを避けるため土中にいることが多く、土(腐葉土朽木)を掘りやすい前足をしており、角はなくともクワガタのような力が入る下顎があり、これは、♂の足を切ること(捕食+蛋白摂取?)に役立つみたいです。例年、必ず♀が最後まで生き残ります。つまり、最後まで生き残るような♂を待っているのです。これは自然の摂理としか言いようがありません。
「カブトムシ」の生涯で最も重要なのが蛹(サナギ)期(=想定6月頃)であり、時期を迎えた終齢幼虫は身体を作りかえるための「蛹室(ようしつ)」を作ります。完全にプライベートな空間です。この時期には何が何でもそっとしておかなければなりません。蛹期は幼虫の「芋虫状態の体形」から、成虫の「甲虫たる堅い体形」に組み替える重要な過程です。
この間、翅(羽)が生え、飛べるように変わるので「羽化(うか)」と呼ばれています。
例年7月上旬には成虫になるのですが、ほぼ一斉に蛹(サナギ)から成虫になります。恐らく、時間差で一部が先に成虫となりこれらが適当に土の中をうろうろ動き回ると、別の仲間の「蛹室」を破壊してしまうと考えられるからです。狭い飼育水槽内では、お互いに外に這い出す時期について連携するため、顎音を出して連絡を取り合うとの情報もあります。高度なコミュニケーション能力です。
これらの人間とは異なる「卵から成虫までの「完全変態」の仕組み」を考えるとき、「カブトムシ」の生態の奥深さを知ることができます。
「カブトムシ」に慣れない少年は、「成虫になってから餌を沢山与えると、身体が大きくなるのでは?!どんどん餌を与えよう!」と勘ちがいしがちです。しかし、成虫に餌を大量に与えようとしても、食べきれず腐り、コバエが大量に発生→環境が悪化して病気になり寿命を縮めることがあるようです。
幼虫~蛹期の個体の身体の大きさと変態の環境次第で、成虫時の大きさや形が決まってしまうため、蛹に至る3齢幼虫までの栄養状態がとても重要になってくるのです。私と息子は、今年度は腐葉土(発酵朽木含む)を各種取り揃え、いろいろとオリジナルの「ブレンド腐葉土」を作り与えたりして、幼虫が大きくなるよう工夫してみたりしました。その甲斐あってか、7月に、立派な姿の「カブトムシ」がワサワサと出揃った時には、にわかに感動したものでした!
「カブトムシ」は夜行性のため、夜間、非常に騒々しい(絶句に値します)のですが、これも一夏のドラマ、酔狂なる一シーンだと考えています。

井之下 健
青山学院大学国際政治経済学部卒業
言葉:Where there’s a will, there’s a way.
好きな食べ物:味噌カツ
好きな時:コンビニ赤ワインを片手にしながらの大河ドラマ「真田丸」鑑賞

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