A&A blog

禁煙の方法

04.21

最近、このブログで禁煙の話を書いたスタッフがいましたが、そのスタッフは「禁煙セラピー」という本を読んで禁煙したそうです。最近禁煙を始めた私も実はこの本に影響を受けた一人です。

 

「禁煙セラピー」は1100本のタバコを30年以上吸い続けたイギリスの公認会計士が考案した禁煙の方法で、世界中で出版されています。日本では「禁煙セラピー」として出版されていますが、原文は「Easy Way To Stop Smoking」、つまり、「簡単にタバコを止める方法」です。禁煙というと、タバコは健康に悪いため、本当はタバコを吸いたいのに我慢するというイメージがありますが、「禁煙セラピー」の考え方は全く異なります。つまり、タバコを吸うことはなんのメリットもないことであり、これに気づくことによりもうタバコを吸う気がしなくなるというものです。私は禁煙を始めるにあったて何冊か禁煙に関する本を読んでみましたが、「禁煙セラピー」で書かれていることは他の禁煙本と内容がよく似ています。「禁煙セラピー」は他の禁煙の方法にも多くの影響を与えているようです。

 

タバコを吸うと、血中のニコチン濃度は30分もすれば低下し、ニコチンの禁断症状であるイライラ・不快感が始まります。これは次の1本を吸うまで続き、時間がたつほどにイライラは増加していきます。ここで次の1本を吸うと禁断症状は解消されるため、喫煙者はタバコを吸うと非常にリラックスし、ストレスが解消されたと感じるわけです。実際には前のタバコを吸ったことが原因で生じた禁断症状が解消されて、普通の状態に戻っただけなのですが、喫煙者の脳はタバコがリラックスをもたらすと錯覚してしまうのです。ところが、この1本を吸ったことにより、また30分経過するとイライラが始まってしまい、そのイライラを解消するために、また次の1本を吸うということをひたすら繰り返すことになります。禁煙をすれば体内のニコチンは1週間ほどで消滅してしまうため、このイライラが生じることはもうなくなりますが、タバコを吸っている限り、死ぬまでこのサイクルから逃れられないのです。年月がたつにつれて喫煙者の体はタバコに完全に依存してしまい、タバコをコントロールすることはもはや不可能となります。心身ともにタバコに支配されてしまうのです。

 

基本的に神経を集中させて考える仕事の場合、タバコの量が多くなる理由がわかります。分筆業等クリエイティブな仕事をしている人はタバコを吸うイメージがありますが、これは集中力を有する仕事のためでしょう。会計士の仕事もストレスがたまるとともに集中力が必要とされます。このような仕事についている人はタバコの禁断症状のイライラが気に触るため、タバコを吸いながら、イライラを解消した状態でしか仕事に集中できなくなっているのかもしれません。私も難しい問題を考えるときは喫煙所にこもってタバコを吸いながら考えることがありましたが、これもタバコを吸い続け、イライラが起こらない状態にしなければ、集中力を高めるのが困難だったからだと思います。

 

最近は禁煙の場所が増えてきて、スモーカーはいつもタバコを吸う場所を気にしています。会社によっては建物の外でしか吸えないところもあります。家に帰っても外に出て吸う人もいるようです。結局、スモーカーはノンスモーカーより常に余計なストレスを感じているのです。また、医師は自身はおろか周囲の健康まで害するタバコは百害あって一利なしと言います。この本はタバコが全く必要のないものと理解させてくれるものであり、禁煙したいと思っている方にとって強い味方になってくれるものと思います。

岡 賢治(オカ ケンジ)

東京都出身

最近はまっていること:これから沖縄の離島にはまりそうです

2024年10月
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