A&A blog

目的は鰹!

09.19

9月に入って急に朝晩肌寒くなりました。空気が秋へと変わっていくのを肌で感じると、なんだか物悲しいです。物悲しい夏の終わりには、なぜだかいつも戻り鰹が食べたくなります。
鰹といえば鰹のたたき。にんにくを一切れ乗せて塩で食べるのが本場高知の食べ方だそうですが、薬味好きの私は、どっさりと薬味を乗せて、ポン酢で食べたい派です。
自宅で頂く時には、ネギ、大葉、ミョウガ、にんにく、生姜をそれぞれどっさりと刻んで準備し、鰹を小皿に一切れ取っては、それぞれの薬味をちまちまと鰹に乗せて、ごまとポン酢をかけてワシワシっと食べますが、卓上の専有面積は、どうしても薬味が鰹の倍以上になってしまいます。
食べ進めているうちに段々と、「鰹が無くてもイケるんじゃないか?」という衝動に駆られ、ポン酢をかけた薬味サラダをムシャムシャと食べ始めます。
そしてついにひらめきました。
「さすがに薬味だけだと刺激が強すぎるけど、これに水菜があればイケる!」
そう確信して、冷蔵庫に水菜を取りに行こうとすると、妻が一言。
「それじゃぁ手段が目的化しているよ。鰹のたたきなんだから、鰹を味わいなよ。」
手段の目的化とは恐れ入りました。
ふと向かいに座る娘に目を遣ると、薬味になど一抹の興味も示さず、ポン酢すら付けずに、鰹、ただそれだけを、一心不乱に貪っているのです。
そうだった!目的は鰹!
という調子で、夏の終わりの物悲しい気分を忘れ、日本酒片手に、秋の夜長を楽しみたいと思います。

神戸 良尚(かんべ よしひさ)
慶応義塾大学商学部卒業
今好きなもの:ロードバイク、横浜家系ラーメン、ステフェン・カリー
今好きな言葉:無上の喜びを追求せよ、ただし悪夢を生きる覚悟で

2020年12月
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