2月25日に関東地方で「春一番」が吹きました。これにより、この日は東京でも20℃を超す温かさでした。
春一番は、立春後で最初に吹いた強い南風のことで、春の訪れを告げる風だそうです。
この強風が「春一番」と呼ばれるようになったのは、1859年2月13日、壱岐郷ノ浦の漁師53人が五島列島沖へ出漁したときに強い突風にあって遭難したのがきっかけで、郷ノ浦の漁師の間で春の初めの強い南風を「春一番」と呼ぶようになったそうです。1978年2月28日には、東京で春一番による竜巻が発生し、地下鉄東西線の車両が橋の上で脱線・転覆して大きな被害を生じました。ちなみに春一番が来なくても地下鉄東西線はよく運休・遅延します。
春一番は、このような被害を引き起こすとても危険な強風ですが、毎年必ず吹くというわけではなく、また、春一番の後に吹く強風は、春二番、春三番と呼ばれるそうです。
春一番は、春の訪れを告げるそうですが、その後、日本列島に寒冷前線が通過して北風が吹くため、急に寒さがぶり返します。今年も翌日の2月26日の最高気温は10℃となり、昨日よりかなり冷え込んでいます。
結局、今年も春本番となるのは春一番が春の訪れを告げてから1ヵ月後となるようです。
松本 浩幸(パートナー)
<プロフィール>
1982年8月17日生まれ
2009年1月 監査法人A&Aパートナーズ入所
<モットー>
興味がないことは全く気にしない