A&A blog

日本語の乱れ

03.23

 「一番ベスト」私が最近、仕事やプライベートで一番使う言葉かも知れない。その言葉を使うと必ずある先輩に「ベストの段階で最上級なんやから、その前に一番を使うのはおかしいんちゃうか??」「一番一番ってゆうてるのとおなじやんけ!!」

確かにおっしゃるとおりである。「頭痛が痛い」や「机上の上に」などと同じものである。しかし、「一番ベスト」は日本語と英語のミックスであるせいか、私自身あまり違和感なく何度も使用してしまう。

私は小さい頃からあまり本を読む方ではなかったため、ちょくちょく変な言葉を使ってしまう。しかし、私に限らず若い世代の多くが間違った日本語を使用していることは少なくないと思う。これを日本語の乱れといえばそれまでかも知れない。

つい先日出席した結婚式の友人スピーチでも「私、本日はるばる沖縄より来られました××です・・・・・」(えっ、自分自身に尊敬語?) 「彼は仕事の賞味期限を必ず守る責任感の強い・・・・・」(賞味期限のある仕事って何?試食会?) という訳の分からない言葉が飛び交っていた。さすがに、仕事の賞味期限についてはその後、上司に仕事に賞味期限なんてないだろ~って突っ込まれていたが・・・。

このように日本語というのは、尊敬語・謙譲語など様々なものがあり本当に難しい言葉だと思う。上記は、単に尊敬語と謙譲語の使用間違いや単語の使用誤りであるが、次の例はどうであろうか?

かなり前の話であるが、私が友人と渋谷にある定食屋に入ろうとしたときに、定食屋の扉の前に女子高生の集団がいた。何をしているのだろうかと思っていたら、先に定食屋に入った女子高生が出てきてその集団に向かい「超コンデンスミルクだから別の店にしよう」・・・・。

「コンデンスミルク・・・?えっ?」文脈から考えると「店が非常に混んでいるから別の店にしよう」ということだと考えられる。しかし、コンデンスミルクとは・・・。俗にいう親父ギャグであったのだろう。親父が使わなければおそらく親父ギャグになることもないのだろう。しかしその集団はその言葉に対して何らの戸惑いも見せずに「超、うぜぇーよ。人が飯食う時間に合わせんなよ。」って別の店に向かって行ったことを考えるとその時、そのグループでは普通に使われていた言葉なのであろう。まぁ女子高生の自己中心的な言葉も気になるところではあるが、ここでは割愛する。この例の場合、コンデンスミルクもそうであるが、超、うぜぇーなどの言葉も若者言葉として使用されており、前例とは異なるものである。その当時20歳前後の私が衝撃を覚えたのであるから、少なくともその当時の私よりも上の年齢の人が聞いたら日本語の乱れとして判断されるであろう。

 前例、後例を含めて、以前日本語の研究学者の一人がこのように言っていた。現在の日本語も平安、鎌倉、室町、江戸と時代を超えていくに従い進化していき、現在の形にたどり着いているのであるから、若者言葉や尊敬語・謙譲語の使用間違いなども「日本語の乱れ」ではなく、日本語の進化だと。一理あると私は思った。恐らく、本来とは異なる意味の言葉を、違う意味で使われ続けることにより、間違った意味の方が正解となった言葉があるはずであろう。ちなみに「情けは人の為ならず」という言葉があるが、本来は、情けはその人の為になるばかりでなく、やがては良い報いとなって自分の為になるという意味である。しかし、現在は5割程度の人が、情けは人の為にならないから情けはかけるなという意味で解釈しているとの事である。もしかすると、このままいくと後者が正解となってしまうのかもしれない。

 現在30歳の私は、うざいなどの若者言葉も使う一方、尊敬語・謙譲語の使い方も気になる中途半端な状態である。さすがに、ビジネスシーンにおいて、「マジ、うざいっすね」なんて言葉は使えないので、大人の言葉をマスターしていく一方、いつまでも若さを忘れないために無理しない程度の若者言葉を使い分けられるような人間になっていきたいと思う。

 

永利 浩史(パートナー 公認会計士)

【プロフィール】
早稲田大学商学部卒業後、2003年中央青山監査法人入所。上場会社のスタッフ業務及び公開準備会社の主査業務を経験後、2007年7月に監査法人A&Aパートナーズに移籍

【趣味】
買い物、愛犬と出かけること。子育て。

【メッセージ】
事務所の兄貴達と楽しく明るい職場作りを心がけています。かっこいい中年になりたい!!

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