2年前に近所を歩いていた際に目に留まった「あなたも普通救命講習を受講しませんか」という内容のポスターにつられ、思わず講習の申し込みをしてしまいました。
以前からテレビで、例えば愛知万博でAEDによる人命救助が行われたというニュースを拝見し、興味を持っていたAEDも扱える資格と理解できたからです。AEDとは皆様もご存知の通り、自動体外式除細動器で、心肺停止時に扱う機器です。病院・駅・スポーツクラブ・学校等公共施設に設置されています。
救急車が到着するまでに平均6~7分、この6~7分が傷病者の生命を大きく左右することになります。救急車が到着するまでに心肺蘇生(胸骨圧迫=心臓マッサージ 30回と人口呼吸 2回のセットの繰り返し)とAEDが扱えたら、助かっていた可能性を否定できないと考えたからです。自分自身でAEDを扱えたら、万が一の時に人助けが出来るのではという思いの心を常に持っていたからです。
AEDは民法698条により、善意の行いは医師法違反にはならないので、特に無資格でも行えますし、音声により扱い方も教えてくれますが、一度も扱っていなくては、咄嗟に果たして行動できるのだろうか疑問に思い、気になっておりました。
人命救助の要のChain of Survival(救命の連鎖)の3つ迄この受講によりできる様になりました。Chain of Survivalは、次の4項目が連続して行なわれ、人命救助につながります。
1.早い119番通報
2.早い心肺蘇生
3.早い除細動
4.2次救命処置
以上が、短時間でできる程、生存率が高まります。
私自身講習受講後ハンドバックには、いつもRESACO(蘇生用マウスピース)を忍ばせています。これは急病人の口に被せて、見知らぬ人でも気がねなく、人工呼吸ができるものです。やはり最近は、感染も気になりますので、人工呼吸も勇気が必要です。どうしてもという場合は胸骨圧迫のみで、人工呼吸まではしなくても良いと言われております。
現在、我が子は小学生、中学生になるとこの講習も受講できるようになります。是非受講させ、Chain of Survivalの重要性を理解させたいと考えております。
また、一回の受講ではAEDの使用方法を忘れてしまうので、再受講しており、地域の防災訓練にも参加して目に触れる機会を継続して得るよう密かに努力しております。
この様な特殊な講習等に来られる方々は地域でも様々な立場から、指導されておられる幅広い知識を持たれる方が多く、人間形成にも非常に役立ち私自身心が豊かになったと感じております。
日高 智(ひだか とも)
(メッセージ)
公私で言えば、公は、社是の「Be of good use」を常に念頭に、一方 私では、「良き母は百人の教師に勝る」に少しでも近づけるように自己研鑽し、所謂、稲穂が垂れる人と言われることを最終目標に日々努力しております。