A&A blog

不吉な予感・・・。

09.22

私は国内外を問わず、自分が行ったことのない土地を訪れることが非常に好きです。

これまで、様々な土地に行ってきましたが、今回は初めて海外へ行った時の思い出について書きたいと思います。私が初めて訪れた場所はグアムでした。

このグアム旅行は男4人で大学卒業旅行がてら行ったのですが、ひょんなことからタダでいけることができました。というのも、私が通っていた大学はいわゆるボン○ンが多いようで、友人の父の計らいからタダで行くことができました。大学生は人生の中で最も自由な時間が多いと言われるように、我々大学生も自由な時間を持て余し、ファミレスに集まり、クダラナイ話も交えながら23ヵ月前から入念に打ち合わせをしました。1日目はゴーカートに乗り、2日目は・・・と言うように。

準備万端で成田空港に集合した我々が、手荷物検査を受けようと列に並んでいると私のリュックの肩紐が突然切れてしまいました。「おい、おい、縁起でもねーな」と友人の一人が言うと、私は「こりゃ、飛行機落ちるよ(笑)」と冗談まじりに言いました。

紐を結び直しさらに並んでいると、今度はもう一方の紐が切れてしまいました。3人の友人がその光景を見て一瞬時が止まりました。私がすかさず「確実に落ちる(笑)」と言うと、

友人のうちの一人が若干キレ気味に「冗談でもいうな(怒)」と怒り出しました。

異様な雰囲気のまま、手荷物検査を終え我々は飛行機に乗り込みました

日本からグアムへはかなり近く、約3時間半のフライトでした。フライト中は先ほどの出来事も忘れ、他愛もない話をして楽しく過ごしていました。

皆さんもご覧になった事があるか思いますが、飛行機の中央に今現在、飛行機がどのあたりを飛んでいるのかを指し示すスクリーンがあるかと思います。

私は昔からあのスクリーンを見るのが好きで、何もしないでずっとあのスクリーンを見ていました。到着予定時刻が近づき、スクリーンがグアム周辺を指し示していました。

友人らは何も疑問を抱いていないようでしたが、私は何か様子がおかしいことに気付きました。飛行機はグアムの上空をぐるぐると周り始めたのです。私は心の中で「なるほど観光シーズンで滑走路が一杯なのか。パイロットも大変だな。みんなが浮かれている時に仕事とは」と思いました。

しかし、やはり何をどのようにどう考えてもおかしい。10分経っても、20分経っても未だに旋回を続けていました。到着予定時刻を30分も過ぎている。私のイライラが頂点に達し、拙い英語でCAに文句を言ってやろうと思ったその瞬間、機内アナウンスが流れました。機長の興奮と、マイクアナウンスの独特の聞き取りにくさから何を言ったのかわからない。

ただ、ひとつだけ言えることは、「普通ではない」ということだけ。

飛行機は徐々にコードを下げ始めました。私は疑問に思いつつも「やっとかよ、降りたら文句を言ってやる。○○○(航空会社名)」と思いました。

だんだん滑走路が見え始め、「グアム!!着陸~!」と思った瞬間

機体が「ゴォッゴォーーー」とものすごい音を立て揺れ、何が起こったのかわからずふと窓のそとを見ると鮮烈な火花が「バーチッバチ」と飛び散っていました。

さらに次の瞬間には機内はものすごい煙に包まれました。「キャーーー」という悲鳴が飛び交い、CAが声を張り上げ機外への脱出を促す。

機体が止まった瞬間、側部に設置された緊急非常用のスロープが開き、そこへパニックに陥った人々が雪崩のように駆け込み、次々と機外へ脱出しました。

私はそれを見ながら、脳裏に先ほどの火花と機内に残っている燃料がよぎりました。

「まずい・・・引火する」と。私も、その人々の雪崩の中に駆け込み脱出を試みました。

スロープを滑り終えると、下で待ち構えていたCAは「爆発するぞ!早く逃げろ」と叫びました。私はかつて50メートルを6秒台で駆け抜けた足を存分に生かし、ターミナルの手前まで全力で走りました。

目一杯走ったあと後ろを振り返り、飛行機を見て愕然としました。

大きな機体は十数台の消防車で囲まれ、機体は前輪が出ていなく前方に傾くように止まっていたのです。つまり、前輪なしで、コンクリートの滑走路に数百キロのスピードで突っ込んでいった訳です。何が起こったのかいまいち把握できずに、とぼとぼとターミナルへ歩いて行くと担当者から説明があり、今から連邦事故調査委員会が来て、現場検証を行いますのでしばらくお待ち下さいとの説明がありました。時刻は午前10時前後でした。

我々は何をするわけでもなく、ひたすら待ちに待ちました。結局解放されたのは、午後10時でした。その間我々に支給されたものは、水とアメリカ人の手によって作られた、いかにも体に悪そうなスナック菓子だけでした。そして最後に彼らは、お詫びとして200ドルを渡してきました。この人間の命にかかわる出来事に対する対価が200ドルだなんて、信じられませんでしたがもう何も言う力は残ってなく、おとなしく退散しました。

残りの数日をグアムで過ごしましたが、全員何か心の底から楽しめず、初めての海外旅行は微妙なまま幕を閉じました。

飛行機事故に合う確率は、宝くじに当たる確率より低いと何かで読んだことがあります。

しかも、初めての海外旅行でそれを引き当てる確率は天文学的な数字なのではないかとも思えます。ただ何より、無傷だったのが不幸中の幸いだった気もします。

皆様も海外旅行には十分お気を付け下さい。

名前;金田 稔(かねだ みのる)
出身:北海道札幌市
職歴:少しばかり型枠大工をしてました。
趣味:スポーツ全般、沖縄旅行
座右の銘:人事を尽くして天命を待つ

2020年12月
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