A&A blog

“トカゲの尻尾”

06.27

『「地震予知システム」の特許は更新を行わない予定ですが、トカゲが尾を上げた回数を基に地震を予知するという方法になります。トカゲやマウスは、興奮すると尾を上げる行動を示します。大地震の前に地中より電磁場が発生することが報告されており、トカゲに似たような電磁場を曝露させると尾を上げる回数が増えます。実際に比較的大きな地震の前にトカゲの尾を上げる回数が増えたという面白いデータはあるのですが、ビジネスとして行うのは難しいように思っています。今回の留学も動物の磁気センサの研究のために来ております。』
このメールは、国立K大学のN先生から私どもの事務所の職員に送られてきたものですが、このN先生たちは、自分たちの研究成果がビジネスになるかもしれない可能性にかけて会社を興しました。単なるお金儲けではなく、事業を成功させてお金を儲け、儲けたお金を再び研究資金に廻し、もっと研究を進めるという構想です。この会社ではアパートでトカゲを何十匹も飼育していました。今回の東日本大震災に際して、トカゲの尻尾が何回くらい上下したかは聞いていませんが、素人には大変興味があります。
さて、このN先生と私どもとのかかわりは、ある著名な癌研究者のF教授が、このN先生に、「会社を作るのであれば会社設立や会計処理、税務問題などは野田先生に相談するといい」と言われ、私が国立K大学の研究室を訪問した時に始まります。
癌研究のF教授たちは、日本における癌研究に対する経年的で連続的な国の支援の欠如、研究者が横断的に情報共有をする仕組みの欠如などの問題解決に向けて、癌の新たな研究体制を構築すべく、1999年に「権利能力なき社団」として「日本・多国間臨床試験機構(JMTO)」を立ち上げました。以後「中間法人」「一般社団法人」と組織形態を変えて現在に至っています。設立当時から私に期待されていることは、ジェネラルな組織運営に関する助言や、研究資金確保の仕組みづくりだと認識していますが、現在に至っても製薬メーカーからの寄付金に100%依存する体質のままで、私の努力と行動力の欠如を反省しています。
昨日6月17日の会員総会でも、国立K大学のD教授ほかで行われる予定の8年間にわたる研究事業(総額数千万円)に対しての資金支援要請がありましたが、残念ながらJMTOとしての具体的な回答が出せない結果になっています。他にも反省することは山ほどありますが如何ともなりません。
すぐには役に立たないトカゲの尻尾の研究や、自分に直接的な見返りのないJMTOの研究に対して、寄付金や義援金を集める仕組みはできないものでしょうか。過日、進藤さんが「東日本復興ファンド」と言われていましたが、いい知恵があったらご指導をいただきたく思います。
自分は“トカゲの尻尾”になったほうが楽かな? それとも“金魚のうんこ”かな?と自問しています。トカゲに興味のある人はAmazonで「フトアゴヒゲトカゲマニュアル」(4,725円)を買ってください。但し、これには地震予知のことは書いてありませんので念のため。

野田勇司
岐阜県出身、昭和25年4月12日生、

気儘に過ごす時間がなく、“仕事に遊べ”と慰めています。

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