この言葉が流行語となり、その後まるで前からあった日本語のように使われるようになって久しい今日この頃、まさしく自分はその標本だと思っている。ブログも3回目となり、最近の自らのイベントも含め、今回はこの「アラフォー」を考察してみようと思う。
改めて検索すると266万件ヒットした。まさしく流行語の域を超えた感がある。さまざまな説明の中の一つに以下のような説明があった。
『35歳から45歳までの女性層を指す。
アラウンドフォーティー(Around Forty = 40歳前後)の略語。2008年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の大賞に選ばれた。
倹約・貧乏・ネットといったようなキーワードで表される20代や30代前半とは違い、マスマーケティング上、与し易いと考えられている。
この層を狙った女性雑誌が創刊されており、この層を狙ったメディア上の特集も多い。従来のように「ターゲット層のひとつ」としてではなく、このアラフォーを特に狙い撃ちにして消費を煽るものが多いのが特徴。従来型マーケティングの最後のフロンティア。』
どうやら、本来は女性限定らしい。そして四捨五入だと思っていた年齢基準は上限45歳であった。先日47歳の誕生日を迎えられた我が事務所のK代表社員はアラフォーに分類されることを希望しているが、残念ながら条件が一つも合致していないことが判明した。
マーケティング上与え易いとは、新手の「団塊の世代」っぽい響きがあり、従来型マーケティングの最後のフロンティアということは、それ以下は従来型マーケティングでは攻略できない複雑な世代らしい。
確かにアラフォーをターゲットにしたファッション雑誌は多数あり、私も自らの購入の他、美容院でのインプットも含めるとおおよその情報は目に入っている。ただし、多数あるが内容にそう大差なく、掲載されているブランド、商品、飲食店情報等は似たようなものが多い。さすが従来型マーケティングの最後のフロンティアだけあって、同じような情報で流行を誘導しているのがわかる。
ここで正確に言うと、アラフォーといってもそこには10年の差があるため、35歳~39歳(いわゆる30代)をターゲットにした雑誌と、40歳以上をターゲットにした雑誌がある。男性にその違いが分かるかは微妙であるが、やはり40歳以上をターゲットにした雑誌には掲載される内容、ファッションの落ち着き度、値段、組まれる特集などが微妙に違っている。
最近の自らのイベントは40歳になったことである。ちょうどアラフォーを折り返したことになる。昨年30代のうちに雑誌の切り替えを済ませ、引っ越しをし、着々と準備したが、その日はあっさりやってきた。30歳になった時は全く感慨がなかったが、40歳は少し楽しみだった。世の中の「アラフォー」雑誌が想定するような生活を送っているわけではなく、送るつもりもない。ただ、この時代に40歳になったことはラッキーだと思っている。少なくとも一昔前の40歳とは明らかに選択肢が増え、様々な生き方の40歳が当たり前になっている。見た目に関しても、最近の美容技術・本人の努力の賜物などの理由で年齢不詳の方が多くなっている。差し詰め目指すところは、見た目は年齢不詳、中身は年相応といったところだが、当時アラサーだった私を、すでに40歳過ぎていると思っていたKさん(先ほどの代表社員とは別人)には、私のこの目標はその当時から却下されている・・・。
以前40歳になったことをこのブログに書いた方がいらしたが、我が事務所はこれから40代が増えてくる。今回、様々な方に40歳のお祝いをしていただき、感謝の気持ちでいっぱいになった。私のアラフォー後半戦は今までよりもっと楽しくなると信じている。
(追伸) 40歳の記念に絵を買った。「アラフォー」雑誌に載っていたわけではない。10年後、この絵を今より楽しく、穏やかな気持ちで見ていることが目標だ。
M.M