A&A blog

お赤飯のはなし

10.19

中学校の頃給食で赤飯が出たことがありました。
特に珍しいものでもなくコンビニでおにぎりとして買うこともできる赤飯。
そんな赤飯が給食に出ました。何故かゴマ塩と一緒に。
何故ゴマ塩?と当時の私は不思議に思いました。ありえないと。でも周りの子どもたちはみんな普通に受け入れています。どうして?なぜ?そんな疑問で頭をいっぱいにしながら赤飯を一口。驚きました。味がしません。
(おかしい!この赤飯おかしいよ!失敗してる!)
驚いて周りを見回すとみんなは私があり得ないと思ったゴマ塩を振って食べています。
(なんで!?)
衝撃でした。まさかしょっぱい赤飯があるなんて。
この衝撃を理解できる人はどれくらいいるでしょうか?
大半の人は「何を言っているんだ」と疑問でしょう。ですが一部東北地方出身者にとってこのゴマ塩赤飯というのはとんでもない衝撃料理だったりするのです。
なぜなら赤飯は甘い食べ物だから。
もち米、あるいはもち米とお米に小豆、基本の材料は変わりません。
しかし一部東北地方で砂糖を入れるのです。砂糖の量は各家庭によりますが、まあたっぷり入れます。蒸しあがりはもち米(米を混ぜる家もありますが甘い赤飯はもち米のみが一般的かもしれません)のおかげでふっくらもちもち、小豆と米には砂糖の味がしみて素朴なお菓子の様な味になります。
幼いころからこの赤飯を食べていた私の常識は赤飯=甘いもの。
ずっと東京で暮らしていますが赤飯は正月などに田舎で食べるものであり、東京で食べることはありませんでした。給食で出たのもその時が初めてです。
普通に甘いものだと思っていた私にとって赤飯にゴマ塩は未知の調味料であり、甘くない赤飯は赤飯という名の別の食べ物でした。まさに青天の霹靂。
その衝撃を友達に伝えようにも友達は私の常識が理解できません。甘い赤飯の方が変だと、そういう流れになります。そうして自分の赤飯の常識が世間と違うことを知りました。
と、そんな出来事をテレビで甘い赤飯が紹介されているのを見て思い出しました。
テレビではやはり甘い赤飯に驚いていて、立場は逆ですが私もそうだったよ…なんてしみじみ頷いてしまいます。
テレビでは甘い理由について通説の紹介等もしていました。
なんでも砂糖が貴重だった頃、祭りや田植えで集まった人をもてなすために甘くしたとか……。
その通説が正しいのかはわかりません。けれど、あの甘みがあの地方でのもてなしの心だったのか、なんて考えると赤飯の甘みが一層際立つようにも思えます。
皆さんもいつか東北を訪れることがあれば、この甘い赤飯を味わってはいかがでしょうか。
そうそう、一部東北地方では茶碗蒸しも甘かったりします。銀杏ではなく栗の甘露煮が入ったプリンのような茶碗蒸しも一緒にどうぞ。

福沢 育子(ふくざわ いくこ)
ソフトウェア開発業を経てAAPへ。事務所のシステムやPC関係のお手伝いをしています。

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