2011.05.30

徒然草

 作品名どころか内容の一つや二つはご存知の方が多い有名作品です。まったく勉強しなかった高校時代、この作品にだけは心奪われてしまいました。

 わざわざ説明する必要もないと思いますが、吉田兼好が著者とされ、清少納言の「枕草子」、鴨長明の「方丈記」と合わせて日本三大随筆の一つと評価されています。

 今回は、この中でも特に私がお気に入りの「高名の木のぼり」という一説を紹介したいと思います。とはいってもかなり有名な一説であるため、ご存知の方は読み飛ばしていただけますと幸いです。

 

『高名の木のぼり』

(徒然草 第百九段抜粋)

 高名の木のぼりといひしをのこ、人を掟てて、高き木にのぼせて梢を切らせしに、いと危く見えしほどはいふ事もなくて、降るる時に軒長ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降りるとも降りなん。如何にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候ふ。目くるめき、枝危きほどは、己が恐れ侍れば申さず。あやまちは、やすき所に成りて、必ず仕る事に候ふ」といふ。

 あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も難き所を蹴出してのち、やすく思へば、必ず落つると侍るやらん。

 

(訳)

 有名な木登りだといわれている男が、人を指図して高い木に登らせて梢を切らせていた時、とても危なく見える間は何も言わないで、降りてくる時に軒の高さくらいになったところで、「けがをするな。注意して降りろよ」と言葉を書けたので、それを見ていた私が「これくらいの高さであれば、たとえ飛び降りたとしても降りられるでしょう。どうしてそう言うのですか」と申したところ、「そのことでございます。高くて目がくらみ、枝が折れそうで危ない間は、自分で恐れて気を付けますから、注意しろとは申しません。ケガは、安全な所になってから必ずするものでございます」と言いました。

 身分の低い者でありながら、その言葉は聖人の教訓(儒教の「易経」にある「君子、安くして危うきを忘れず・・・」)にかなっています。蹴鞠の鞠も、難しいのをうまく蹴った後で安心すると、必ず失敗して鞠を落とすそうですしね。

 

 高校時代、この一説を初めて読んだ時、その描写の素晴らしさと何よりもその教訓に感銘を受けました。この教訓は、その後の人生において最も大切にしているものの一つとなっています。

 会社経営や日々の会社業務においても、緊張感を持って業務を行なっている時は、案外ミスは起きないものですが、主要な業務が終わり、気が緩んだ時にこそ失態を起してしまうものです。こんな文章を書いていて、後半部分に誤字脱字があったら大変ですが・・・

 

 上記以外にも、徒然草には、様々なためになる教訓が載せられています。ドラッカーの「マネジメント」に飽きた方は、もう一度読み返してみるのはいかがでしょうか。

<氏名>
吉村 仁士

<経歴>
早稲田大学商学部 卒業
中央青山監査法人 入所
平成19年7月 監査法人A&Aパートナーズ 入所
現在に至る

2011.05.23

鍼治療

デスクワークの宿命『肩こり』皆さんはありますか?

私も例にもれずですが厄介なことに自覚のない肩こり持ちです。
よく「こってるね~」なんて言われますが自分ではまったく分かりません。
それならそれで辛さ知らずでいいじゃないか、などと思われるかもしれませんがトンデモナイ!
こりにこった肩の痛みがある日突然やってくるのです。
痛みの種類は大まかに二つで頭痛と腕の痺れ(じわじわ痛い)。これが死ぬほどつらい!
頭痛も腕の痺れも痛みは普通に座ってもられないほど。あわててマッサージを探しますがさすがオフィス街、予約がいっぱいで夜の飛び込みはなかなか受け付けてくれません。
辛い体を抱えて地元のマッサージを探しても世の中よほどお疲れな方が多いのかどこも予約がいっぱい。ようやくお店を見つけて「90分コースで肩を重点的に…」なんてほうほうの体でお願いします。
「こってますね~大丈夫ですか~背中も首もひどいですよ~」などなど言われつつ90分後なんとか普通にしていられるまでは復活。ここからもう2~3日通いやっと苦痛とおさらばです。酷いときは頭痛で2週間ほど通いました…(肉体だけでなくお財布にも大ダメージ!)

もっとすっきりさっぱり1回でどうにかなる方法はないだろうか?
そこで目をつけたのが鍼治療でした。
しかし私は注射嫌い。小学校時代は予防接種が嫌で逃げ出し、先生に捕まえられ泣き喚いた思い出もあります。さすがに今は逃げずに受けますがそれでも怖いものは怖い。でも肩も痛い。
ということで思い切ってやってみました鍼治療。

飛び込みで断られることが多かったのでまず電話予約。事務所近くの鍼灸・マッサージ店です。鍼とマッサージで90分コース8,500円。自分に発破をかけるためにも思い切りました。
仕事が終わり一目散にお店へ、緊張しながら名乗れば若いお姉さんが迎えてくれます。
マッサージ師が多いお店は受付の時点から担当の人がやってくれるところが多いみたいですね。お姉さんに案内されカーテンで区切られた個室で背中の開くパジャマのようなものを着ればスタンバイOK、治療開始です。
「ではうつぶせになってください~」
ドーナツ型枕に顔を埋めると心やたら大きな自分の心臓音が聞こえました。
「あ、あの鍼初めてなんで…」
「じゃあ苦しかったり辛かったら言ってくださいね。すぐやめますから」
消毒液のヒヤっとした感触に怯えながらいざ本番。ツボを探る指に心臓をバクバクさせながら(刺されてしまう!)と力を入れれば『とんとんぷすっ』と非常に軽い衝撃が。
あれ?ちょっとチクっとしたような感じがあるけど痛くない?
「大丈夫ですかー?」
「だ、だいじょうぶです」
「じゃあ次行きますねー」
とんとんぷすっ、とんとんぷすっ
最初は肩に、続いて首、頭、足、腕、手、いろんな場所にとんとんぷすっ。
まったく痛くありません。
場所によっては刺されているかも分からない。
ただ鍼をぐーーっと押しこむ時にこりのある場所に当たると『ずーん』だとか『びりびり』という感触はあります。
痛みがないことにすっかり安心して色々話していれば45分の鍼はあっという間に終わってしまいました。続きのマッサージの方が痛いくらいです。

90分にちょっと足してもらって100分くらいでしょうか、終わってみれば肩すっきり頭すっきり。私の体質にはぴったりだったようです。

それからは何かあれば鍼鍼鍼。すっかり気に入ってしまいました。
今は美容鍼と言われる顔にする鍼も試してみたいな~と思っていますがまだ踏ん切りはつきません。
ただ一度やってしまえば癖になってしまいそうな予感も。

興味がある方は一度思い切って受けてみたらいかがでしょうか?

福沢 育子(ふくざわ いくこ)

青森県出身(といっても本籍のみで生まれてからはずっと東京)

ソフトウェア開発業を経てAAPへ。社内PCのイロイロやIT監査のお手伝いをしています。

2011.05.16

世の中ね 顔かお金か なのよ

後ろから読んでみてください。

世知辛い世の中になってきました。僕が小さい頃は、いけないことをしていると知らないおばさんに注意されたり、困っていると助けてくれたり、ってことが良くありました。今は、知らない人はこわい人、注意すると喧嘩になったり、人混みを歩く時も、特に若い人とぶつかったりしないように気をつけています。こんな気持ちは昔は無かったのになぁと思いながら。

ところが、先の大地震で、日本人の素晴らしいところを再認識しました。世界中が日本人の民度の高さに驚いている、というニュースも気持ち良かったですね。災害は大変ですが、やがてそれを乗り越えていくことが出来ると思います。日本人の素晴らしいメンタリティーも少しは取り戻すことが出来たような気がしています。

齊藤浩司

略歴:1980年中央監査法人入所 ってことは会計士人生35年目
   2007年監査法人A&Aパートナーズへ移籍
   
ひとこと:以前のブログで、継続は力なりって書きましたが、ゴルフは勿論、私たちの仕事も不断の精進を続けなければお客様の役に立てる会計士であり続けることはできない、ということを歳とともに実感するこの頃です。

2011.05.9

今回の大震災に思うこと

今回の東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。筆者は16年前の阪神淡路大震災をたまたま帰郷していた和歌山の実家で経験しました。地震の激しさは直下型の阪神の時の方がすごかったと思いますが、今回の津波のすさまじさには驚愕しました。
被災現場や原発対応で獅子奮迅の働きをされている警察・消防、東京電力の協力会社の人達、それに陸海空自衛隊の諸兄にはただただ頭が下がります。
特に今回の自衛隊の災害派遣活動の迅速さと規模には目を見張るものがあり、地震の4分後には防衛省内に対策本部が設置されました。3時過ぎには陸自の山形第6師団、青森第9師団が出動準備を開始していましたし、海自も3時25分に横須賀基地から最初の13隻の艦艇が出動しています。
阪神の時は旧社会党の村山政権が自衛隊の出動要請をためらったために大勢の助けられた人達を死なせてしまいしました。このような反社会的な政治家達に政権を委ねる危険性を日本人はもっと認識すべきです。今回も自衛隊を「暴力装置」と呼んだり、「仕分け」と称して防災予算や防衛予算を千億円単位で削ったゴロツキ議員が居る政権ですが、さすがに岩手県知事、宮城県知事たちからの要請は無視できなかったのでしょう。
自衛隊も防衛庁から防衛省への昇格や、以前の統合幕僚会議を改変して統合幕僚府を設置したりして即応体制を強化してきたことの成果だと思います。
筆者はインターネット上で自衛隊の活動状況の紹介や安全保障論の啓蒙を目的としたサイトを運営するNPOに監事として参画しています。NPO法人「平和と安全ネットワーク」という組織でサイトは「チャンネルNIPPON」、メンバーのほとんどは元自衛隊の将官(陸海空将)の理事と一佐(大佐)クラスの事務局の方々で構成されているボランティア組織です。従って今回の自衛隊の活動に関して逐一お話を聞いたりメールを頂いたりして参考になりました。例えば、理事のYD氏(元海将)はこのNPOとは別に国際救助犬のNPO理事も兼任されており、地震の翌日の12日に6人6頭の救助犬チームのリーダーとして出動されました(66歳です!)。13日には韓国から国際救助犬2頭が来てくれたのですが、早くも初動で1頭が瓦礫で足に裂傷を負いリタイヤしたとのこと。
また、事務局長のYM氏(元海自一佐)に聞いたところによると、YM氏が初代艦長をやった輸送艦おおすみ(実は強襲揚陸艦)は3月11日のインドネシア訪問の直前に地震の知らせを受け急遽引き返して災害派遣に加わり、海岸からLCAC(上陸用ホバークラフト)で大量の物資を被災地に直接届けたそうです(珍しくTVでも放映してました)。
また、理事のYS氏(元陸将・阪神淡路大震災災害派遣隊副隊長)からは原子力発電に関する専門家(某電力寄りの御用学者ではない)による論文を幾つもメールしてもらいました。その中でも福島原発の元設計部長の論文は非常に勉強になりました。

自衛隊をベタボメしているようですが、警察も消防も平時の組織だということです。
道路が瓦礫で埋まり、橋が滑落し、病院が倒壊し、電話基地局がつぶれて通信網がズタズタになったとき、警察も消防も対処できません。自衛隊は施設部隊(工兵隊)、通信隊、
野戦病院、給水部隊、食糧輜重隊、化学防護隊等すべてフルセットで装備しているのです。先の輸送艦おおすみは筆者も乗艦したことがありますが300人分のベッドと手術室2 室が設置されています。
但し自衛隊については個人的には課題もあると思っています。特に今回の予備自衛官の招集に関してですが、7000人の招集に対して当初集まったのが400人ということで、これでは予備役―後備部隊の意味がないと思いました。今後この制度自体の改善が強く望まれると思います。
それと「準軍隊」の創設も必要ではないかと思います。日本という特殊な国を除いて世界中のどの国にも準軍隊があり、国内の騒乱・暴動・災害などにはまずこの準軍隊が
当たります。米国の州兵(陸・空)と沿岸警備隊、フランスの国家憲兵隊、中国の人民武装警察(民警)、ロシアの内務省軍等々。日本では海上保安庁がこれに当たりますが
陸と空はありません。(日本では消防団が該当すると言う人もいますが違うでしょ…)
それに何よりも「国家非常事態法」の制定と自衛隊法の改正が必須だと思います。
この辺りの議論はぜひ筆者の所属するNPOのサイトをご覧ください。貧乏NPOのため、この活動にご賛同頂ける方はぜひ賛助会員にご参加下さい。では・・・

笹本 憲一
一言:
 最近のオタクな日々を徒然なるままに書きました。

略歴 : 中央大学商学部、日本大学大学院修了後、日本大学講師を経て監査法人中央会計事務所入所。中央青山監査法人時代は事業開発本部で横浜株式公開部長、CSR部長担当。平成197月監査法人A&Aパートナーズ代表社員就任。

趣味 : 歴史研究(先史~昭和史)、軍事研究(現在防衛省系NPOの監事)

    その他マルチオタク(鎧甲冑・戦史・犬・国際情勢・印刷機械……)

スポーツ:100を切れないゴルフと挙がらなくなったバーベル

天敵 : ネギ