A&A blog

食料自給率と食欲

02.16

自他共に認める「食べること」が大好きな私に、「日本橋美味しいお店紹介」や「韓国美味しい物紹介」を期待した皆様には申し訳ありませんが、今回は、最近気になっている「食料自給率」と日々カロリーを気にしながら戦っている「食欲」について考えてみたいと思います。

 

昨今中国の冷凍ギョーザ問題で、食料を海外からの輸入に頼りきっていることが問題となりましたが、ちなみに皆様は日本の食料自給率をご存知でしょうか?といって、私は「確か低かったよなぁ」程度だったので、ちょっと堅く、農林水産省のHPから「食料自給率の部屋」というサイトを見てみました。通常よく言われる「食料自給率」はカロリーベースのもので、最新値(平成19年度概算値)は40%だそうです。他の先進国と比較すると格段に低く(アメリカ128%、フランス112%、ドイツ84%、英国70%)、お隣の韓国も46%ですから、日本は相当な低さということになります。(ちなみに都道府県別食料自給率というのも出ていて、なんと東京都は1%!大阪府は2%でした・・。我が故郷は53%。それでも半分なのかぁ・・あんなに畑だらけで、野菜は近所のおばさんが沢山できたからと持ってきてくれたものを食べているのに・・・。)

このサイトによると、戦後、食生活の洋風化が急速に進んだことが食料自給率をここまで低下させた要因で、主食(お米)を中心とした食事から、副食(おかず)の割合が増え、とくにそのおかずも自給率の低い肉などが多くなったためとのこと。ここで自分の日々の食事を思い起こすと、確かにお米が大好きな私でも、その日の主食がすべて米ということは少なく、「今日はお米を一粒も食べなかったなぁ」ということもあったりします。また、基本的には魚も好きなのですが、昨日は、あり得ない時間(23時以降)に「サーロインステーキ」にわさびをつけて「美味しい・・」と感嘆していたりして、反省しきりです・・(言い訳させていただければ、サーロインステーキは「近江牛」なので自給率は落としていない・・あのお店が産地偽装をしていなければ・・)。

 

以前、「ある日、食料の輸入が止まったら」というシミュレーション番組で、輸入できる国が減っていくにつれて、どんどん食べる物が減っていき、最後は蒸した薩摩芋だけになっているのを見て衝撃を受けました。「お米は?」という疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、薩摩芋のほうが米よりも手間がかからず早く育ち、かつお腹いっぱいになるので、食料の輸入が止まるような状況下では、お米は作らず、薩摩芋を作るようになるそうです。こうなるとまさしく戦前です・・。これはあくまでシミュレーションですが、今の食料自給率では、輸入が止まることはなくても、輸入量が減少しただけで食べたい物が食べられなくなる可能性も否定できません・・。

薩摩芋だけになるような事態だけは避けたい限りですが、要はお米中心に「地産地消」の食材で作られたものを食べていればいいわけで、お米好き、野菜好き、魚好き、(ついでに牛であれば和牛好き)である私の通常の食欲を保ちつつ、ちょっと「日本産」であることを意識すれば食料自給率の向上にも貢献できるということで、一安心した次第です。

「食料自給率」の向上と「食欲」の両立はお米と「日本産」の食材を食べることで可能となります。ぜひ皆様も意識されてはいかがでしょうか?

町田 眞友(まちだ まゆ)
<プロフィール>
長野県出身、中央大学商学部卒業後、中央監査法人に入所
2007年7月、監査法人A&Aパートナーズに移籍

<趣味>
美味しいものを少しのお酒とともにいただくこと (最近「ビアリー」がマイブーム。はやくお店で「ランブルスコ」が飲みたいです・・。)

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