A&A blog

大河ドラマ

05.18

最近、大河ドラマにはまっています。
主人公が吉田松陰の妹である杉文で、幕末の動乱を女性の目線で描く大河ドラマです。どうやら視聴率は芳しくないようでよくネットの情報などで「大河ドラマの最低視聴率を更新!」なんて記事もよく見かけます。
「なぜ吉田松陰の妹が主人公なのか?マイナーすぎるでしょ。」という話を聞きますが、個人的にはなかなか面白いのではないかと思っています。吉田松陰が作った松下村塾には多くの維新志士達が通っており、杉文はその人たちを長年間近で見ていました。そうした偉人達を女性の視点から見るドラマは今まであまりなかったのではないかと思います。維新志士たちにも当然ながら家庭があったわけです。今はやりの「イクメン」ではなかったと思いますが、子供達とどういう風に接していたのか等小さい子供がいる私としてはとても関心があり、そのあたりもドラマで忠実に再現してくれたらいいなあと思っています。
もうひとつ出てくる疑問としてなぜ長州を舞台にしたかという話もあります。これについては、平成20年に薩摩、平成22年に土佐を題材としたドラマをやっていますので、そうしたら次は長州しかないでしょうという見方が一般的ではないでしょうか。薩摩、土佐のドラマはかなり視聴率が良かったようなので長州にも頑張ってほしいものです。
翻って幕末の動乱から約150~160年経過した現在、わが国にもTPP,IFRSなどの黒船がやってきて、見方によっては幕末に近いような予感も漂っている今日この頃。安部首相も祖先は長州出身ですし、これから平成維新が起きないとも限りません。ドイツの名宰相ビスマルクはかつて「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。そして聖人は経験から悟る。」と言っていたそうです。このような時代でこそ自分を見失うことなく、柔軟に生きていくために幕末のことを再度勉強するのも良いかもしれません。そのための一つの手段として今回の大河ドラマは良いのではないかと思います。ちなみに長州に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、司馬遼太郎の「世に棲む日日」もおすすめです。全3巻で前半の主人公が吉田松陰で後半が高杉晋作です。
まったく関係ない話ですが、我が家では息子のため幼児通信教育を申し込んでいます。家で息子と義母が教材のDVDを見ているとき、義母が教材に出てくるキャラクター(皆さんご存知かと思いますが・・・)を「とらじろう」と呼んでいて「吉田松陰か!」ってこころのなかでつっこんでいる今日この頃です。確かにそのキャラは虎ですけど・・・。ちなみに吉田松陰の通称は寅次郎です。

I.S
埼玉県出身

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