A&A blog

ジビエ

11.28

先日、鹿肉のカレーをお土産でいただきました。臭みも感じず、スパイシーであり、美味しくいただきました。
スパイシーと感じるのは、鹿肉の臭みを消すためにスパイスの調合を工夫しているからであり、スパイシーなのは当前なのかもしれません。
ジビエといえばフランス料理ですが、ワインとのマリアージュを考えただけでも、わくわくします。ワイン単体では癖を感じる一本であっても、ジビエと合せることによって、味は一変します。
とは言っても、フランス料理を食する機会はなかなかありません。
 
日本にも、古くからジビエを食する文化はありました。
「山くじら」といえば、いのししのことです。歌川広重の浮世絵 名所江戸百景の中にも「山くじら」の看板は登場します。江戸時代は、獣肉を食することは良しとされない時代でした。山のくじら(≒さかな)と言うことで、公然と許されていたのでしょう。
猪肉のことを「山くじら」「ぼたん」、馬肉のことを「さくら」、鹿肉のことを「もみじ」といいますが、なんとも風情があります。
京都の伏見稲荷の参道では、すずめの焼き鳥を食べることができます。伏見稲荷は商売繁盛の神様ですが、もともとは五穀豊穣の神様であり、五穀を食べるすずめを人々は食べるようになったようです。
 
これからの季節は、ジビエが美味しい季節です。
最近は、鳥獣被害の解決や村おこしの一環として、獣肉を普及させる活動を行っている団体も多くなっており、ジビエを食する機会は増えているように感じます。
日本のジビエ料理に、どんなワインを合せるか、考えただけでわくわくします。

佐藤 禎

<プロフィール>
昭和40年10月22日生
早稲田大学商学部卒業

<モットー・信条>
Rome was not built in a day.(少し前、塩野七生さんの本にはまっていました。)

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