8月上旬に夏休みを利用してイタリアのローマとフィレンツェに行ってきました。7月下旬ごろは熱波で気温が40℃以上というニュースを聞いて驚いていましたが、旅行期間中は30℃前後で比較的穏やかでした。
30℃で「穏やか」という表現にピンと来ないかもしれませんが、これは日本とイタリアの気候の違いです。行った方はわかると思いますが、イタリアは湿度が低く、日差しが強くても日陰に入ったり、風が吹けば爽やかな感じで汗がすぐにひきます。フィレンツェでは昼立ち(?)にあい、スコールのような雨に見舞われました。雨が上ったあとは涼しく、むしろ半そででは肌寒いくらいでした。緯度が札幌くらいだからあたりまえでしょうか。
さて、ここからが本題です。
ローマとフィレンツェに行って思ったのですが、東京とかなり違うところがあることに気付きました。それは、街並みです。ローマはイタリアの首都であることから東京と同じと位置付けられると思います。そういう観点から両都市を比較するとかなり違います。ローマは2000年以上前の歴史的建造物がいたるところに点在しており、街全体が観光地の様相を呈しています。コロッセオなど数千年前の建造物が普通に存在しており、決して壊したりしません。
高い建物といえばドゥオモと呼ばれる大聖堂です。ここに登れば街全体が見渡せます(ローマの場合には正確にはバチカン市国の大聖堂ですが)。つまり、ビルといった建物はなく平面的に街が広がっています。そしてこれら建物はできる限り外装を変えず内装のみを改装して利用しています。フィレンツェの場合には外装を変更してはいけない条例があるとある小説には書いてありました。つまり、それだけ街全体としての景観を意識しているものと思われます。
一方、東京。こちらはビルばかりで街全体としての景観は到底あるものとは言えません。関東大震災、第二次世界大戦の東京大空襲と2回も街が壊されており、また広さも違うので単純には比較できません。しかし、ビルが乱立してとても見られたものではありません。東京タワーから眺めてみても遠くにランドマークとなるビルがぽつん、ぽつんと見えるにすぎません。
そして夜。ネオンだらけです。それもほとんどが何も考えられていない、各企業がそれぞれのことのみ考えたものです。これにも統一感はありません。
ニューヨーク、シンガポールなど経済発展の象徴としてビルが林立する都市はいくらでもありますが、各々の都市はそれぞれ街並み全体を考えて行われています。
議員会館建て替えにあたって、衆参の連絡路を赤坂日枝神社の景観を重視して地下道に変更しました。
このように東京も景観を考えて建築等を行ってもらいたいものです。
菊池 愼太郎(マネージャー)
モットー
「どんなことも何とかなる」
経歴
青山学院大学経営学部卒業後、中央青山監査法人入所。以降、法定監査、株式公開等、多数のクライアントの業務に携り、専門家としての腕を磨く。 平成19年7月より、監査法人A&Aパートナーズに移籍。心機一転、公認会計士としての環境を変え、ますます日々の業務に邁進中!
趣味
週末ごとに愛車でドライブに出かける。時にはサーキットを走ることもある自称レーサー。
メッセージ
自分が培った経験を他人のために生かすことが喜びです。今後も日々自己研鑽に励み、誰にも負けない高品質な業務の提供を目指します。