A&A blog

木村流経済調査

03.20

最近、というよりバブル崩壊以降長らく、日本経済はデフレ状態にあると言われています。
例えば、牛丼の値段は、私が小学生のころと現在とで、ほとんど変わっていません。
一方で、大卒初任給を調べてみると、私が小学生のころは13万円ほど、現在は20万円強と、1.6倍ぐらいになっています。
なるほど、確かにデフレのようです。
いや、待てよ。
デフレ期には、みんな貯金をするようになるんじゃなかったか?
そう、モノの価値が下がるということは、お金の価値が上がるということです。
しかし、私個人の貯金は、一向に増える気配を見せません。
本当にデフレなのか?
私は、そう疑問を抱き、独自の調査の必要性を感じました。
そこで私は、住宅、食料、レジャー、資産の各分野について、私の周辺における実態を調査・分析しましたので、そのネタ……いや結果を、本日ご報告します。
まず前提として、木村流インフレ/デフレの判断ですが、難しい定義や考え方は置いておいて、単純に“大卒初任給で買えるモノが増えたのか減ったのか”です。
では最初に、住宅分野について。
私は今のアパートに15年以上住んでいるのですが、家賃は入居当初から変わっていません。
と言うのも、値下げ交渉をして、大家さんに「それなら出て行け」と言われるのが恐いんです。引っ越し嫌いの私が次に引っ越すのは、結婚する時と決めています。すなわち、引っ越さないということです。
話を戻すと、家賃が変わっていないのなら、牛丼の例と同じで、デフレの表れなんじゃないかと思いそうですが、ちょっと待ってください。
アパートは年々劣化しています。それを反映して、家賃は、10年で1割、20年で2割下がるそうです。
アパートの価値は下がっているのに、家賃は下がっていない。加えて、大卒初任給は、ここ15年でそれほど増えていない。つまり、住宅に関しては、インフレという結果が出ました。
次に、食料分野です。
私が子供のころ、たこ焼きは8個100円で買えました。7個100円の店は高級店でした。
それが、関東に来てすっかり食べなくなりましたが、今や6個500円ぐらいすると聞きます。
大卒初任給の上昇率をはるかに凌ぐ、たこ焼きの値上がり率。どうやら、食料分野でもインフレが起こっているようです。
続いて、レジャー分野。
私は金沢にある寿司屋が好きで、よく金沢に旅行します。春夏秋冬で年4回行きます。
以前は、普通のビジネスホテルで5000円から7000円ほど、ちょっといいホテルでも1万円ちょっとで泊まることができました。
しかし、北陸新幹線が開通してから、ビジネスホテルが1万円前後、いいホテルになると2万円以上するようになりました。
しかも私は、自分の車で行くため、新幹線の恩恵は受けていません。
レジャー分野もインフレです。
最後に、資産分野です。
私は株をやりません。住居も先述のとおり賃貸アパートです。
ですので、資産と呼べるような物を持っていないのですが、唯一今売ればお金を作れそうな物があります。それは、自動車です。
バブルのころ、トヨタの最高級セダン「セルシオ」が5~6百万円で買えました。日本最速のスポーツカー日産スカイラインGT-Rも5百万円弱で買えました。
それが今は、トヨタの最高級「レクサスLS」も日本最速の「日産GT-R」も1000万円以上です。当然、性能や装備がよくなってはいるのですが、それにしても、もの凄い価格の上昇だと思いませんか?
結局、資産分野でも、インフレが起こっていました。
ここまで、根気強くお読みいただいた方に感謝申し上げます。
これからも消費に励み、日本経済の早期デフレ脱却に少しでも貢献してゆきたいと思います。

木村 勝治 

ひとこと:世界はすべて二色で塗り分けられます。「紫」と「紫以外」です。

経歴
金沢大学経済学部卒業後、自動車ディーラーに入社し自動車の営業マンに。
営業に出ると言っては入り浸っていた書店で「だれでも公認会計士になれる本」と出会ったことがきっかけで、中央青山監査法人に入所。上場会社と公開準備会社の主査を経験後、2007年8月監査法人A&Aパートナーズに移籍。

趣味
ゴルフ、靴磨き こだわり
世の中の物はすべて、紫のものかそうでないものに分けられ、紫の方を選択する。

メッセージ
「仕事は楽しく」を心がけて、明るい現場づくりに努めたいと常々思っています。

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