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04.15

「人は城、人は石垣、人は堀…」という偉人の言葉がありますが、見事な経営戦略を立てて、多額の設備投資を行うだけでは企業は成り立ちません。人財が揃ってこそ企業が発展するのは周知のことです。
 
従業員にスポットを当ててみると人手不足が叫ばれている世の中、その能力を充分発揮できるように職場環境を整えることが急務です。その中で最近クローズアップされているのが健康経営です。
 
健康経営とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する経営手法です。従業員の健康増進や労働衛生等への取り組みにかかる支出をコストではなく、経営的な投資として前向きに捉えるものです。
 
企業が経営理念に基づき、従業員等の健康維持増進に取り組むことは、従業員の活力向上生産性の向上をもたらし、延いては業績の向上、企業イメージの向上へも繋がります。
 
健康経営に取り組むには、先ず従業員に寄り添う経営者の想いである企業理念から始まります。その想いを従業員が感じて、仕事に対するモチベーションが向上し、職場の一体感の醸成にも繋がっていきます。
 
例えば、血圧が高く、メタボリック・シンドローム該当者が多い某製造業の会社で、ランチを健康的な弁当に変えて、ランチの時間帯に食事やアルコールの飲み方、忙しくても運動を続けるコツ等の情報を提供するミニセミナーを開催し取り組みを続けたところ、10週間で7割以上の従業員の内臓脂肪面積が減少したそうです。
 
自身の健康に対する意識が上がった従業員は仕事のやり方を工夫したり、残業を減らして、趣味や家庭での時間を増やして行きます。
 
心身の健康状態や生活習慣が悪いとアブセンティーイズムとプレゼンティーイズムが高まります。アブセティーイズムは何らかの病気によって会社を欠勤する状態で、プレゼンティーイズムは欠勤はしていないが、慢性疲労症候群、頭痛、アレルギー病等で体調が優れず、業務に集中できず、労働生産性が低下している状態です。研究によるとアブセンティーイズムよりプレゼンティーイズムの労働損失が大きいと示されています。プレゼンティーイズムの背景には様々な健康課題がありますので、その職場の課題に応じた対策が重要となります。慢性疲労症候群では、ノー残業デーの設定や年次有給休暇の取得促進、メンタル疾患の予防にはストレスチェックの推進や社内教育が重要です。
 
また、従業員の活力向上として、ワーク・エンゲイジメントの実現が注目されています。
 
ワークエンゲイメントとは、仕事に誇りややりがいを感じている(熱意)、仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)、仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)の3つが揃い、積極的で充実した心理状態をいいます。ワーク・エンゲイジメントの高い人は、ストレスが低下する一方、仕事の満足度やパフォーマンスが向上すると言われています。生産性の向上の鍵となります。
 
以上、健康経営のごく一部を述べさせて戴きましたが、経営者自らが率先して健康経営に取り組むことで、経営者と従業員双方のWin-Winの関係を構築されては如何でしょうか。

日高 智(ひだか とも)
(メッセージ)
 公私で言えば、公は、社是の「Be of good use」を常に念頭に、一方 私では、「良き母は百人の教師に勝る」に少しでも近づけるように自己研鑽し、所謂、稲穂が垂れる人と言われることを最終目標に日々努力しております。

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