「三重県ってどこにあるか知っていますか?」
東北地方の方にこの質問をするとしばしば「正確な場所はわかないけど近畿の方ですよね」という回答が返ってきます。
プロフィールを見ていただけるとわかるとおり、僕は高校卒業までどっぷり三重県生まれの三重県育ちです。そんな僕が言うのもなんですが、まだ47都道府県のうち半分くらいしか行ったことのない僕が言うのもなんですが、三重県って結構いいところですよ。
今回は、特に観光大使に任命されているわけではないですが三重県の紹介をしたいと思います。
【場所】
東北地方の方のおっしゃる通り、『近畿の方』にあります。紀伊半島の東部に位置する県で、南北の長さが約180km、東西の幅が10~80kmと、非常に細長い形をしています。ここで注意が必要です。紀伊半島にあるからって安易に「近畿地方です」なんて言おうもんなら怖い方に「一緒にすな」と怒鳴り散らされます。しかし、国土整備行政上、三重県は近畿地方と中部地方の両方に含まれている県なのでその旨を優しく伝達することによってこの問題は解決します。
県の東側が伊勢湾に隣接していて、西側には鈴鹿山脈等の山々が並ぶ地形上、海の幸山の幸が非常に豊富です。
東京からですと、新幹線で名古屋⇒近鉄で津まで来て約4時間で県庁所在地の津につきますし、車でも東名⇒伊勢湾岸⇒伊勢自動車道で約5時間です。東京からはこのくらいの時間がかかりますが、大阪・名古屋には1時間あれば着いてしまいます。
【気候】
はっきり言ってこの点については、マイナス面が有名です。お隣和歌山県の潮岬に上陸する台風の直撃を受ける事が多く、「台風銀座」と呼ばれているほどです。また、台風を除いても三重県の南の方では降雨量が多く、僕の生まれた尾鷲市なんかは年降水量の平均が4,000mm程度に達します。日本の平均降水量がだいたい1,500mm~2,000mmなのでいかに凄まじいかがわかります。
【名産等】
いろいろありますが、やはり松坂牛、赤福、伊勢エビが有名です。これ以外にも、桑名の蛤や安永餅、伊賀牛や伊賀のかた焼き、的矢の牡蠣等数え切れません。また、県庁所在地である津は、一人あたりのウナギの消費量が日本一で、おいしいうなぎ屋さんがたくさんあります。伊勢自動車道の芸濃ICからほど近い「うなふじ」は絶品ですので是非行ってみてください。
【観光等】
観光についても、良いところが多すぎて困ります。
Ø 天照大神が祭られており、全国の神社から本宗と仰がれている伊勢神宮
Ø リアス式海岸とスキューバダイビングやサーフィンの名所で有名な伊勢志摩国立公園
Ø F1開催地である鈴鹿サーキット
Ø 真珠発祥の地、ミキモト真珠島
Ø 伊賀忍者の郷・松尾芭蕉の故郷である伊賀市
Ø 世界遺産熊野古道 等々です。
【三重県出身の人物】
良い環境からは、優れた人物が輩出されます。俳人・詩人の松尾 芭蕉、佐佐木 信綱。選挙における政党の政権公約としてのマニフェストを提唱し、世に広めた元三重県知事 北川 正恭氏、書家の榊 莫山氏、ファッションデザイナーのドン小西氏、小説家・推理作家の江戸川 乱歩氏、映画監督の市川 崑氏、高畑 勲氏。財界では、トヨタ自動車前会長奥田 碩氏、朝日新聞社創立者村山 龍平氏、芸能界においても、故植木 等氏、平井 堅さんや椎名 桔平さん等が三重県出身です。
伊勢志摩のゴルフ場でゴルフをして、鳥羽や賢島のホテルに滞在し、伊勢神宮に寄って帰ってくるなんていうのんびりした休日が取れる人なんかにはうってつけのスポットだと思うのでぜひぜひ行ってみてください。
吉村仁士
趣味:なし