子供も大きくなり、バイトだ、部活だとお忙しいようで、時間を合わせることが難しくなった。
従って最近は、休日に時間を見つけて、一人旅に出るようにしている。
先日、1泊2日で、那須温泉郷の某一軒宿に出かけた。ここは、古くから湯治場として知られている、天狗の湯で有名な老舗温泉宿。未だに江戸時代に竣工した建物が、現役で利用されている。泉質は単純温泉、湯量は59リットル/分と、客室数に対して豊富な湯量である。実はこの温泉宿、子供がまだ小さかった10年前に家族で訪れたことがある。一緒に写真を撮影した場所も当時のまま残っており、時が止まったような空間である。
温泉好きには硫黄温泉も欠かせない。翌日には史跡である殺生石の近くにある、立ち寄り湯を訪れた。こちらも七世紀に開湯されたと言われる、歴史ある温泉。泉質は単純酸性硫黄温泉、41度~48度の湯温が異なる複数の浴槽があり、お気に入りの湯温を見つけることができる。
避暑地としても有名な那須高原には、気の利いた、洒落た食事処が多い。帰りがけには、古民家風の和食店に寄り、釜で炊いたご飯と地産地消の田舎料理を堪能した。
その後、翌日からの業務に備え、硫黄の匂いとともに早めに自宅に戻る。気ままな一人旅も良いが、今度は嫁さん、ご同行いただけないだろうか。
MH