第14回 AAP定期セミナー開催

みなさん、こんにちは。
最近、ちょっと腰が痛い寺田です。
このHPのどこかにお知らせも出ていると思いますが、先日(平成22年2月17日)に「第3回 AAP 定期セミナー」を開催しました。
今回のセミナーでは、平成22年3月期の決算留意事項と、IFRSについて取り上げました。
IFRSについては、前回(平成21年9月9日)に、「AAP IFRSセミナー」を開催し、そこで概略についてはご説明させて頂いたので、今回はもう少し細かい論点等についてご説明しました。
僕は、残念ながら同席出来なかったのですが、当監査法人きってのIFRSスペシャリストである村田会計士による分かりやすい解説で、大変盛況だったようです。
セミナーレジュメの本文を、PDFで掲載しますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。
第9回のこのコラムでも書きましたが、IFRSの内容が向こう数年のなかで割と流動的であるので(「ムービング・ターゲット問題」と通称されているみたいです。)、どのような情報をセミナーに参加して頂いた方々に提供するのが一番良いのかが、やはり難しいところでした。
結論から言うと、
・ディスカッションペーパー
・論点整理
の2つについてご説明しました。
「ディスカッションペーパー」とは、IASBとFASB(つまり、国際会計基準と米国会計基準の設定機関です。)が、今後の会計基準の要変更論点について検討した文書です。
「論点整理」とは、日本の企業会計基準委員会が、現時点での日本基準と国際会計基準又は米国会計基準との差異に関する論点、及びディスカッションペーパーで取り上げられた論点、の2つについて取りまとめたものです。
これらについては、会計上の項目(例えば、引当金とか)毎に、いくつか作成・公表されています。
具体的に、企業会計基準委員会(ASBJ)のHPで公表されている主な「論点整理」は以下のとおりです。
Φ 無形資産
Φ 収益認識
Φ 引当金
Φ 公正価値測定及びその開示
Φ 企業結合会計
Φ 財務諸表の表示
Φ 金融商品会計
Φ 退職給付会計
先ほど触れた「ムービング・ターゲット問題」を踏まえると、少なくとも「ディスカッションペーパー」と「論点整理」を適宜キャッチアップすることによって、今後のIFRSの方向性を押さえつつ、IFRSの基準改定にも速やかに対応できるのではないか、と考えています。ということで、幣監査法人内においても、その研究や内部研修の実施を適宜実施しています。
但し、内容がちょっとアカデミック過ぎる面もあるので、実際の経理業務にタッチされている方は、現時点ではその概要を何となく知っておく程度で良いのかな、と思います。(会計士は当然、深い理解は必須だとは思いますが・・)
その観点で、今回のセミナーでは、特に重要だと思われる
・収益認識
・財務諸表の表示
について、まず取り上げてみました。
特に、表示に関しては、前回のコラムでも取り上げたように、「包括利益計算書」が日本基準でも適用になりますし。
いずれにしても、最低限必要な情報をご提供する趣旨で、定期的にこのようなセミナーを開催していきますので、興味のある方は是非ご参加下さい。
(連絡先:satoshi.terada@aap.or.jp → 僕のeメールアドレスです)
ということで、また来月。

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