2014.01.20

お雑煮

「和食」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたというニュースを聞き、こういう分野の登録もあるのかを思ってネットを見ると、フランス料理、スペインなど4カ国(イタリア、ギリシャ、モロッコ)の地中海料理、メキシコ料理、トルコのケシケキ(麦かゆ)も登録済みとのこと、であれば和食も登録されたのは非常にうれしい限りです。TPPで農産物自由化の議論がありますが、今回の登録で、和食の普及、日本食材の輸出増加などへの波及を期待する声は大きいようです。
私はフレンチもイタリアンも中華も(中華料理は登録されていないのですね。中国4千年の歴史ですが・・)と欲張りですが、和食はやはり良いですね。出汁のおいしさを味わったときなど、よく言う「日本人で良かったぁ」と感嘆してしまいます。ぜひ世界でこの「うまみ」を味わっていただきたいです(味覚が違うと感じられないかもしれませんが・・)。

和食と言えば、お正月はやはり和食をいただく機会が多かったです。お雑煮もその一つですね。お雑煮は、もっぱら家で食べるのが主であり、あまり外で食べるものではない気がします。年末年始は海外という方や、日本にいてもホテル、旅館で過ごすなどの優雅な方であっても、やはり家でお雑煮を食べるのではないでしょうか。
お雑煮には地方によって特徴があり、北から南まで実にさまざまな味があることが知られています。醤油ベース、味噌ベース、味噌でも赤味噌、白味噌、などなど・・。少し甘くする地方もあるようで、本当に様々ですが、その地方でとれる海産物・農産物や気象が影響しているようです。そこで今回は我が家のお雑煮をご紹介しようと思います。

出汁は鰹若しくはあご出汁の醤油ベースで、野菜は白菜、小松菜、大根、人参、シメジ、練り物としてちくわ、なると、油揚げも入れます。具沢山ですが、肉、魚は入れないため、出汁は濃い目です。ちなみにお餅は角餅です(余談ですが、西の丸餅、特に全国お雑煮ランキング1位、香川のあん入り餅の入った白味噌ベースのお雑煮はぜひ一度食べてみたいです)。
我が家のお雑煮は、胡桃ソースをかけます。胡桃ソースは樫胡桃をすり鉢ですり、そこにお雑煮のスープを少しづつ加え塩で味を整えた、少し硬めのクリーム状にしたものです。器に盛ったお雑煮にこの胡桃ソースをかけていただきます。私の食べ方は、まず胡桃ソースをかけない状態でスープを結構少なくなるまで飲み、出汁を味わって「日本人で良かったぁ」と感じた後、胡桃ソースをかけていただきます。胡桃は晩秋に山に取りに行きます(正確には熟して木から落ちたものを拾うのですが・・)。
我が故郷は海なし県の山の中であるため、魚は入らず、胡桃を雪が降る前に山に取りに行ってお雑煮の材料とする習慣ができたと考えられますが、このような食文化は、意識して引き継いでいかないと、そのうち食べなくなり、無くなってしまうものだと思うので、「これぞ我が家のお正月!」として、この胡桃ソースのお雑煮は毎年食べていきたいと思います(誤解の無いように申し上げますが、このお雑煮くらいはちゃんと作れます・・)。
どの家にもお正月料理として引き継ぐお雑煮の味などあると思いますが、意識して引き継いでいくことが「文化」なのかなぁと感じたお正月でした。

PS. 食文化維持のため、我が家の伝統的なお正月料理をしっかりいただきましたが、休み明けの新年会に向け、毎年行く神社で恒例の二年参りを行った後、歩いて数か所の神社、お寺をはしごしてお参りし、胡桃のカロリーに備えた年越しとなりました・・。寒かった・・。

町田 眞友 (パートナー)
<プロフィール>
中央大学商学部卒業後、中央監査法人に入所。
2007年7月、監査法人A&Aパートナーズに移籍。

<趣味>
季節の美味しいものをいただくこと。
(食文化維持のため・・)

<モットー>
 楽しい時はいつも通り明るく、困難なときほど落ち着いて明るく。