2013.03.18

「日々、是丹精」

30年くらい前のことで相当昔の話ですが、ある会社が和議申請(現在の民事再生)を出して破綻しました。私は申立代理人弁護士から依頼を受けて、昼間の仕事を終えてから深夜まで3週間くらいの間、当該会社の過去の計算書類を洗い直して破産配当率の試算をすると共に、再生計画案を作成しました。債権者の同意を得るための債権者集会用の書類です。当時はノートPC,ワード、エクセルといった作業ツールが手許になく、物理的にも相当な労力を要する仕事でした。これらの出来あがった書類を、監督委員から委嘱された調査委員の公認会計士事務所に持参した数日後に、調査委員会計士の調査報告書が事前に私に郵送されてきました。正確な記憶ではありませんが今でも記憶に残っているその報告書の中の言葉は、「いくら品質が高く良い製品であっても、それをお金に変える力がなければ資本主義社会の中では淘汰される運命にある」という部分です。ごく当然の事実ですが、この言葉は非常に印象的でした。

優秀な製造業は秒単位で生産性の向上に努めていますが、知識集約型サービス業での生産性向上努力に対する取り組みは十分でしょうか。確かに知的労働は仕事の性格上は属人的能力に多くを依存していますので同列には論じられませんが、“生産性向上”という意識が相対的に希薄だと思っています。受注した仕事で高い収入を得るためにも生産性を上げなければなりません。これもごく当たり前の道理です。あるソフトウェア会社の会長は、「知的労働に従事する者こそ生産性向上に向けて工夫せよ」と言っています。適材を適所に配置して作業効率を高め、作業の段取りや進捗をマネッジする。生産性を上げて品質の高いサービスを安く作り出し、顧客の満足を得てこれを少しでも高くお金に変える。製造業を中心に行なってきた厳しい努力をわが身に置き換えて、反省の糧にしているところです。

さて現在の日本は、尖閣、竹島、北方領土、北の核とミサイルの四面楚歌ですが、「主は
怒りをもって師を興すべからず、将は慍いきどおりを以って戦いをいたすべからず」。アベノミクスの成長戦力の成果に期待しています。

野田勇司  岐阜県出身、昭和25412日生、

       気儘に過ごす時間がなく、“仕事に遊べ”と慰めています。

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