2012.06.11

中国に進出するなら社長もっと勉強して下さい!

 私が高校生の頃(45年ほど前(^^))、中国は文化大革命という毛沢東の権力闘争が真っ盛りで、この頃からずっと中国をウォッチしてきました。当然大学の第二外国語は中国語(北京語)でしたが、これは親父(今93歳です)が若い頃に満州国警備司の警官で北京語がぺらぺらだったことも影響していますが、もうちょっとまじめに勉強していれば良かったと大後悔しています。親父から聞いた話では、主な仕事は地方の武装勢力や馬賊の親分たちに「日本軍へのご協力を宜しく」と営業(?)に廻っていたようです。それに支那人入植者たちの農村(満州は支那ではありません。満州族の国です)を満州馬賊や匪賊の襲撃から守るため警官隊を率いて村々に駐屯していたようです。中国共産党が教えている歴史とは全く違います。

 ここ十数年来日本の中堅中小の会社が中国へ続々と進出しています。一言言いたいのは「社長もっと勉強してから行け」ということです。今の日本人は中国のことを全く分かっていません。歴史研究家として言わせてもらえば、東アジア全域の3000年の歴史は支那大陸に次々に現れる全く民族の異なる王朝とどう付き合って行くか、商売と安全保障でどう利益を得ていくかの繰返しなのです。(殷…西から来た遊牧民(契丹古書による)秦…ペルシャ系ではないかと言われている、唐…鮮卑族、元…モンゴル族、清…満州族)

 同じような顔つきで、漢字を使い、古代からも長い交流があったことから日本人は中国人(本当は中国人というのはバーチャルな概念でしかないのですが)に同質性を強く感じ過ぎだと思います。日本人は中国人の風習もほとんど知りません。例えば贈り物やプレゼントをする時、日本では1・3・5の奇数をおめでたい数字としてベースにします。御隣にお土産のおまんじゅうを4個あげる人は普通いないでしょう。中国では逆に奇数は縁起が悪い数字です。従ってお土産は偶数にします。このようなことを普通の日本人は知りませんし知る必要もないのですが、彼の地に会社を作る、工場を立てる、何百人も人を採用するとなったらそうもいかんでしょう。このような細かいことから商習慣、法律等、中国の現状と歴史を良く理解したうえで進出を考えるべきだと常々話しています。

 また、日本では反日的な報道がよくされますが、本音では中国人ほど日本へのあこがれの強い人たちはいないのです。日本に長く住んだ人や日本人の友人の多い人ほどその傾向は強いと思います。それとは逆に中国人や中国という国が嫌いな人は断然中国人が多いようです。中国の庶民はテレビのニュース番組をあまり見ないのであるとき質問したら、政府の発表等は全く信用していないので最初からニュースなんか見ないということでした。 

 この国を考えるときは共産党王朝と庶民(北京語では「老百姓(ラオバイシン)」と言います本当です!) とは分けて考えるべきでしょうね。

 くどいですが中国に進出するなら、「社長よく勉強してから行きなさいよ!!」と言いたいです。

笹本 憲一
一言:
 最近のオタクな日々を徒然なるままに書きました。

略歴 : 中央大学商学部、日本大学大学院修了後、日本大学講師を経て監査法人中央会計事務所入所。中央青山監査法人時代は事業開発本部で横浜株式公開部長、CSR部長担当。平成197月監査法人A&Aパートナーズ代表社員就任。

趣味 : 歴史研究(先史~昭和史)、軍事研究(現在防衛省系NPOの監事)

    その他マルチオタク(鎧甲冑・戦史・犬・国際情勢・印刷機械……)

スポーツ:100を切れないゴルフと挙がらなくなったバーベル

天敵 : ネギ