2008.03.31

ちょっと違った帰巣本能

犬や鳩が自分の巣に帰ってくることは皆さんご存知ですよね。これは今風に言うとナビゲーションシステムで「自宅に帰る」にセットしておけば案内してくれるのと同じ原理でしょうか。やはり彼らたちも自宅に戻ることが一番と考えているのでしょうか。聞いてみないとわかりませんが・・・。帰巣本能と言われているところです。帰巣本能とは、動物が遠く離れた場所から、自分の巣などに帰ることができる能力のことです。皆さんもそうでしょうか。仕事に疲れ、遊びに疲れたとき一番帰りたい(?)場所はどこでしょうか。会社に帰るのが一番なんて言っている人はいないでしょうね。あるいは行きつけの飲み屋さん的な所もありかな・・・。なんだかんだと言ってもやはり自宅に帰るという人がほとんどでしょうね。これも帰巣本能でしょうか。いやこれは動物たちの帰巣本能とは違うでしょう。「家」が大事だということです。大事な家に帰れるのは人間の記憶があるからです。転居したばかりのころ、何気なくもと住んでいた路線に乗りそうになってしまう、あるいは、乗ってしまったという経験はありませんか。これは記憶が完全に切り替わっていないからですね。ではこの記憶が途切れた時はどうなるのでしょうか。「昨日、どうやってうちに帰ったのかなぁー」恐ろしい会話です。でも意外とあちこちで聞こえているような・・・。一時的に記憶が途切れることを一過性全健忘というらしいです。これは記憶を失っている間の行動は平常通りなのだが、それを後で思い出せない症状だとものの本に書いてありました。しかし聞こえてくるのは、本当の(?)一過性全健忘ではなく単に飲みすぎの結果の症状らしい。お金を払ったところまでは覚えているけど後は・・・・。それが朝起きると覚えていない。ちゃんといつもどおりに電車に乗り、自宅に帰っているのに・・。けっしてぐでんぐでんに酔っぱらっていたわけでもないのに何故?の疑問がわきます。これは酔っ払い人間の特殊な帰巣本能でしょうか。若い頃にはこのような経験はなかったような気がします。でも記憶してないだけかもしれませんが。さきほどの一過性全健忘の症状は30歳以降の中高年に起きることが多く、再発は少ないとあります。このことから、少しお酒を飲みすぎた時におきる記憶喪失はというのはやはり、一過性全健忘という定義には入らないので、そのような経験のある方ご安心ください。 これから温かくなり花見のシーズンも到来です。お酒の好きな方、嫌いでも付き合いで飲まなければならない方、自分の帰巣本能を信じて下さい。最後に一つ面白い場面に出合ったことをご紹介しましょう。私が仕事帰りのこと。疲れ気味でしたのでグリーン車に乗りました。するとしばらくして検札が来ました。近くに乗っていたかなりの酔っ払い状況のおじさん、グリーン券を持っておらずJR乗務員から行き先を尋ねられた時、寝ぼけ眼をこすりながら「うーん、大宮」すると「はい、えっ大宮?これは小田原行きですけど・・」と唖然。帰巣本能も記憶も途切れた事例を垣間見た次第です。皆さん、お気をつけください。

中井義己
近況:目覚めの早さで犬たちもびっくりです。当然、早く寝ることにしています。というより、早く寝てしまうのですが。
最近のモットー:朝の散歩で他人とあったら挨拶しよう・・

2008.03.24

小石川植物園に行ってきました

 

以前、小石川に住んでいたことがあり、懐かしさもあって日曜日に小石川植物園に行ってきました。「巨大植物」とか「人食い植物」みたいなのがいるのかな~。という期待をして無理やりテンションを上げていました。 

ホームページで確認すると、入園の締切時間は16時でした。ゆっくり家を出ても十分間に合うと思ったので、日曜日は昼前に起きて、遅めの朝食を食べました。朝食を食べながらポチっとテレビをつけると、高橋尚子選手が出場する名古屋国際女子マラソンをやっていました。私は、高橋尚子選手の、明るい性格といつも前向きな姿勢が好きなのですが、今回ぜひとも北京五輪の出場権を獲得して欲しいということで応援しようと思っていたのでした。 

あぁ、今日だったのか。と思いながら高橋選手の姿を探すと、先頭集団には見当たりませんでした。カメラが切り替わると、先頭集団から遅れたところをなにやら苦しそうに走っていました。今まで応援してくれた人に、今度は逆に勇気を与えたい、というのが現在のモチベーションになっているということを聞きましたが、苦しい中、後続の選手に次々と追い越されながらもあきらめずに走っている姿を見て、涙が出てきそうでした。 

しばらく画面にくぎ付けになり見守っていましたが、放送時間内に高橋選手はゴールすることが出来ませんでした。高橋選手の北京五輪出場がなくなったことが分かり、落胆しながら時計に目をやると、15時を回っていました。入園の締切が16時なので、わりと急ぎ目に小走りで家を出て電車に乗り、茗荷谷駅で降りました。懐かしさもあり、キョロキョロしながら小石川の街を歩いていると、今でもここに住んでいるような気分になれました。 

ようやく小石川植物園に到着し、時計を見ると16時でした。ギリギリか~。と思いながら正門前のたばこ屋で入園チケットを買い、「巨大植物」とかそういうのと対面できる!と、心躍らせて門をくぐりました。 

門をくぐってまず目に飛び込んできたのは、いかにも冬眠中の、葉っぱとか花とかまったくない、枝むきだしのつるっつるの木でした。つるっつるやな~。と思いながら周りを見渡すと、つるっつるの木に囲まれていました。あぁ、こういう感じか~。そらそうやな~。まだ寒いしな~。と思いながら園内の地図を見ると、植物園はわりと広くて、入口の突き当たりの方に温室がありました。 

温室の中はディスイズ植物園みたいになっていて、見たこともないような植物が居るんやろうな~。多分そうやな~。という期待と、閉園時間が16時30分なので、時間足りるかな~。もっと早よ来たらよかったな~。という焦りの気持ちで若干小走りで温室を目指しました。 

しばらく歩くと視界に温室が入ってきました。入口に近づくと、なにやら不穏な空気でした。見られたいという意気込みが伝わってこないのです。入口の看板をよく見ると、その日、温室は一般に公開していない、という内容が読み取れました。温室と入口の看板を2~3回見直し、今日は温室は閉まっているんだということを確信しました。日曜日に公開しないなんて自由やな~。と思いましたが、温室が閉まっていたことで逆に時間に余裕ができたので、園内を一周することにしました。 

園内は迷子になれるほど広く、つるっつるの木にぶら下がっている名札をみながらゆっくり歩きました。日本庭園みたいなところもあり、池には立派な鯉がいました。池で泳いでいる立派な鯉の人生を思いながら時計をみると16時30分になっていたので、競歩で正門に戻り、小走りで退園しました。 

今回、私が小石川植物園で見たものは、つるっつるの木と閉まっている温室とりっぱな鯉でした。当初期待していたものは見ることが出来ませんでしたが、自然の中をゆっくりかつ小走りで散歩することができ、多少穏やかな気持ちになれました。 

小石川植物園の正門の前で記念写真を撮って、楽しかったな~。と無理やりテンションを上げながら、また小石川の街を散歩しました。暖かくなったら、温室を公開している日を確認して、もう一度だけ行ってみようと思いました。

三城 浩一
(プロフィール)
広島県福山市出身関西学院大学総合政策学部卒業2007年監査法人A&Aパートナーズ入所
(趣味)
散歩、料理、ビリヤード
(メッセージ)
いつもフレッシュな心をもってがんばります。

2008.03.17

Wikipediaが好き

昔から雑学好きだったので、全く日常生活と関係ない知らないことを知る喜びを充足するために本を読んでいたのですが、最近はもっぱらネットでWikipediaを見ています。皆様もご存じかとは思いますがWikipediaとは「ウィキメディア財団 が運営するオンライン百科事典コピーレフトなライセンスの下、誰でもが無料で自由に編集に参加できる。世界各国の言語で展開されている。(Wikipediaホームページより)というもので、要は誰でも書き込める百科事典のようなものです。 家に帰ってきて何とはなしにパソコンをいじくってインターネットを見ていると結局最後はWikipediaにたどりついたりしています。結構マニアックなことでも詳しく書いてあったりして、日々一人でPCに向かって「へぇー」とか「ほぉう」とかやっています。 

Wikipediaの凄いところは、用語検索した際にその説明文からまた別の説明文へのリンク機能があるところです。国語辞典で難しい言葉を調べたときにその説明がまたよくわからずその言葉をまた調べて…というのを経験したことがあると思いますが、それをWikipediaではワンクリックですることで調べられます。 例えば「公認会計士」という言葉を調べると、「企業が公表する財務諸表の適正性を監査する専門家」と出てくるので、じゃあ「財務諸表」って何だろうと思ったらその箇所をクリックすればその説明がまた出てきます。 

何だかWikipediaの説明ブログみたいになってしまいましたが、リンク機能を使うと芋づる式にいろんなことが調べられてとっても面白いです。 というように趣味としても楽しいのですが、職業柄様々な業種のクライアントに伺うので予備知識をつける意味でも使っています。製造業の会社などで難しい技術の話となった時は家に帰ってこっそりWikipediaで確認したりしています。 

最後に最近Wikipediaを見ていてへぇーと思ったものをいくつか記載したいと思います。(以下Wikipedia検索結果より)  ① クマムシという生物は外部の環境が150℃~絶対零度くらいや真空等の極限状態になっても生き永らえることができる(確か某雑学紹介テレビ番組でも紹介していました)② JR東日本の正式名称は「東日本旅客鉄道株式会社」であるが、社名の「鉄」の字は金を失うと言う意味を避けるため、ロゴ文字では「金矢」(金偏に弓矢の矢)という字を採用している③ 一番重い元素記号の名前は「ウンウンオクチウム」という名前である④ 「ギザ十」と呼ばれている十円硬貨があるが、「フデ五」という五円硬貨もある。 どうでしょうか、もし気になるようであれば実際にWikipediaで検索してみてください。皆様も雑学に興味を持っていただければうれしいです。

大髙 宏和 〈プロフィール〉東京都出身 霞が関ビルからの眺めが良かったことから2001年4月みすず監査法人(旧中央青山監査法人)に入所。2007年7月監査法人A&Aパートナーズ入所後現在に至る。 日本公認会計士東京会会計委員会委員、同会実務指針等対応検討PT構成員ほか
〈趣味〉 育児、読書、Wikipedia、YouTube、乗り物、絵本の読み聞かせ、ふるさと納税
〈座右の銘〉考えよう、答えはある(By 某ハウスメーカーCMより)
〈メッセージ〉最近ドライアイっぽくて困っています。いい眼科知りませんか?

2008.03.10

インド紀行

もう10年程時が経つ(タイムゴーバック)でしょうか。会計士受験生活も失敗が重なり、煮詰まっていた頃、論文式試験受験後合格発表前の夏でした。

幼少期より、「インド人のようだ」と風貌を揶揄され、修学旅行の際ちょっと深夜に外出すると「昨晩、怪しいインド人が出現した。」と訳のわからない噂が立つような自分でしたので、インドへの愛着がすでにあったのかもしれません。周囲の心配をよそに、はじめての海外旅行・単身にてのインド行き(放浪?)を決意しました。名古屋空港を発ち、香港を経由して、エアーインディアにてニューデリーへ。

受験生活が長かったことから資金的余裕のない初心者バックパッカーは「地球の歩き方(=ガイドブック)」のみを頼りに、粗々の計画にてのインド旅を開始しました。

(最近のインドは相当開発され、すっかり様変わりしているかもしれませんが、あくまで当時の私の体験した日常的・庶民的?インドについて記憶の限りでご紹介したいと思います。) 

まずは、エアーインディアです。搭乗した瞬間にエスニックな、いわゆるカレー(香辛料)の匂いがします。サリーをまとったCAが旅の雰囲気をいかにも盛り上げてくれます。

次に、インディラガンディー空港入国直後での両替。当然のように、円/ルピーの公表?レートどおりの換金がなされません。巧みに100ルピー札一枚を誤魔化そうとした係員…。

インドでは州がたくさんあり、言語体系もヒンディー語のみではなく、宗教や文化も相当複雑です。私の英語は今も当時も不足感のあるブロークンですが、インドでは英語が比較的通じるため、何とかコミュニケーションが可能でした。ちなみに、インドでは一般に「」の発音に特徴(訛り)があり、「Beer」は「ビァー」、「What’s the matter?」は「ホワッツ ザ マター?」といった具合になります。このため、「Near hereby car?」は「ニア ヒアー?バイ カー?」と発音すると上手く通じました。

交渉などに慣れてきてリクシャー(=庶民的三輪タクシー)を活用できるようになると、誤魔化され始めました(正確には誤魔化されていたということに気付きました)。

「ナトラジ ホテルに行ってほしい」と乗ると、なぜか「ナトラジ シアター(映画館)」へ連れて行かれ、別の場所では頼んでいないのに(ほぼ何もしていないのに)ガイド料?口利き料?を巧みに取られ…、路線バスの定額らしい料金でさえ券売所では何故か2倍以上の高額を支払っていたらしいといった状況に…。

「よし、大丈夫。誤魔化されていないな」というレベルで、結構誤魔化されており、気付かないレベルでは相当無残な結果になっていそうでした(二重価格が原則化している社会でしょうか。)親しくなったインドの方々に「どうしたら儲かると思う?」と尋ねたら、すかさず「値段を上げればいい!」と答えてくれました。何か憎めないストレートな印象でした。

お金(ルピーRs)については、破れたお札は基本的に通用しません。汚れた古いお札も価値がないと考えられています(受取り拒否されます)。このため、外国人旅行客はほぼ破れかけのお札や古いお札を両替やお釣りで巧みに渡されます。さながら、ババ抜きのようです。

日中の暑さは尋常ではありません。夏季だったこともありますが連日40℃超。栓が空いていないことを確認して購入したペットボトルのミネラルウオーターが命の綱です。ただ、湿度は低めなので、不快指数は高くありません。夜は蚊(巨大)が半端な量ではありませんでした。無数に刺されました。

映画大国でして、ダンスシーンが必ず入る映画などが劇場で上映されていますが、途中に休憩が15分位あります。

電力事情により、どこにいても停電がしばしばです。ブーン、ブチッと言った直後、真っ暗になったり、扇風機が止まったりします。ホテルでも映画館でもです。

シヴァ神の乗り物である牛は「神様の一種」であるため、市街道中をあてもなく闊歩しており、その「落し物」も多く(うかつに土と思うと踏んでしまいます。。。)、牛を見かけるとハンドルから手を離して拝みはじめるバスの運転手もいました。 などなど…。

結局、50日間ほどインド・ネパールに滞在したため、いろいろなことや多くのエピソードがあり、あれもこれもご紹介したいとは思ったのですが紙幅の都合上、割愛致します。

主要滞在都市デリー・アーグラー(タージマハルへ)・ジャイプル・ジョードプル・ジョードプル・アーメダバード・ボンベイ(ムンバイ)・アジャンタ・エローラ・ハイダラバード・バンガロール・マイソール・コーチン・トリヴァンドラム・カニャークマリ・マドラス(チェナイ)・カルカッタ・ボッドガヤ・バナーラス・カトマンドゥ・ポカラ・カジュラーホーなど(都市名はヒンディー名と英語名、モスリム名など複数あり混乱しがちですが、上記は地図上表記されていると思われるところです。ご興味ございましたら、是非、ご訪問ください!) 

日本帰国後、体が軽くなった気がするな?マラリアなどにかかっていないかな?などと若干心配になったので近くの医院に掛ったところ、「栄養失調です!」との診断を受けました。ちなみに、帰国後発表された論文式試験結果は、見事にあっさり不合格。

インドの奥深さとともに、会計士試験の険しさも重ねて実感した年のお話でした。

(長文、お付き合いどうもありがとうございました。)

最後に…。インドでは「君はネパーリ(ネパール人顔)だ!」と言われ、ネパールでなんとか「君はジャパーニ(日本人)だ!」と言ってもらえました。

<名前>

井之下健

<モットー・信条>

「意志あるところに道あり」

「監査は「鏡」をチェックする仕事」だと考えています。

 

<プロフィール>

岐阜県立岐阜北高等学校、青山学院大学国際政治経済学部卒業。

中央青山監査法人入所後、20077月監査法人A&Aパートナーズに移籍。

日本公認会計士協会東京会広報委員会委員長(平成2371日より)

公開企業、公開準備企業、リファードワーク、独立行政法人・国立大学法人・学校法人・労働組合、ファンド、SPC+PFI関連や公益法人(財団)等諸々の会計及び内部統制監査業務等に従事。基本的にベンチャー志向(但し、歴史を訪ねるのは好き)。

2008.03.3

 だから私は下手なのだ ~バンカー編~

何を書こうか。得意分野である、素数と前方後円墳を先に書かれてしまいネタに困っていた。ちょっとは考えてみたものの、なにも思いつかないため、そのうちネタになりそうな面白いことがあるにちがいないと期待し待ってみることにした。

ところが、待つと決めたその日から風邪をひいた。なんとかクライアントに向かい仕事をした。そして、現場では、人に質問をしておいてその答えを聞いていない吉村にいらっとして疲弊する、そんな生活が続いた。面白いことなんぞあるはずもない。まあ、週末にゴルフに行くことだし、あいつらをこてんぱんにやっつけた話でも詳細に書いたるか。

土曜日、ブログの本題になりうると期待したゴルフ。風邪も治らぬまま、ブログのために出陣したものの、コースは冬の嵐。風速22メートルの強風である。ただでさえ曲がるドライバーはさらに大きく曲がった。フォローでは、PW180ヤード以上飛び、アゲンストでは、7I100ヤードも飛ばなかったりする。グリーンでは置いたボールが風で動きだし、パットは傾斜に逆らって曲がったりする。なぜか、バンカーからの脱出に何打も叩いている人もいた(強風はあまり関係ないと思うのだが)。

自分は、風邪による体調不良に加え、強風にあおられアドレスの体勢で止まってすらいれない状況にたびたび怒りを爆発させた。そのたびに、これもゴルフと涼しい顔をしている残りの2人。彼らは、バンカーから何度打っても脱出できなかったが、怒りを爆発させることはなかった。

 バンカーから脱出したければ、怒りを爆発させる必要はないが、砂は爆発させなくてはけない(この意味不明な文章展開をやってみたかった。ゴル吉の皆さんなら、この展開は、週刊ゴルフダイジェストの大槻教授のコラム「だから私は上手いのだ」のパクリであることにすぐに気付いたと思う)。

芝の上では、ボールは地面についているようにみえるが、実は地面とボールの間には芝があり、ボールは地面(土)からは浮いている。そのため、芝の上では、ロブショットのようにボールを上に上げようと思ったら、ボールの下の地面との隙間にヘッドを入れていけばいい。

一方、バンカーでは、地面とボールの間に空間はない。むしろボールは少なからず砂に埋まっている。ボールを上げるためには、ボールの下からエネルギーを加えなければならないが、ボールの下には砂しかない。だからボールを上げるには、ボールの下の砂を爆発させなければならない。このためには、ボールを打ってはならない。ボールの手前(飛球線後方)の砂からヘッドを入れて、ボールの下をヘッドが通り、ボールの向こう側(飛球方向)の砂の中からヘッドが出てくるような、イメージが必要だ。ボールの下の砂を削ぎ取るような感じだ。こうすることで、ボールの下の砂がとび散り、その勢いでボールが上がるのである。

このように砂を爆発させるためには、ヘッドの歯から砂にいれてはいけない。歯から入れるとヘッドは砂に入りやすいが(刺さりやすい)が、向こう側から出ていきにくいからだ。ヘッドの裏(バウンスという出っ張りの部分)から接地するように入れれば、砂の中でヘッドが滑りやすいため、向こう側までヘッドが出てきやすくなる。

フェースを開け、オープンに構えろ、等々のレッスンは全部高く上げるための方法に過ぎない。普通に構えてスイングしたって、このヘッドの動きさえ意識すれば、砂は爆発する。そうすれば、大抵は脱出くらいできる。

バンカーに入れたら、怒りを爆発させずに、砂を爆発させればいいのである。

久保田寛志
(プロフィール)
2000年公認会計士2次試験合格後、みすず監査法人(旧中央青山監査法人)へ入所。その後2007年7月に監査法人A&Aパートナーズに入所。現在に至る。