A&A blog

深海魚

10.16

数年前からでしょうか、「深海魚ブーム」なんて言葉を耳にします。
深海魚とは、200メートル以深に生息する魚類のこと。
ダイオウグソクムシ(正確には深海生物といった方がいいかもしれません。)を筆頭に『キモかわいい』と言われて、グッズもよく売れているようです。
ダイオウグソクムシは、三重県の鳥羽水族館で5年以上の絶食記録をしており、まさに未知なる生命体です。
さて、先日家の近くの寿司屋で、メヒカリの唐揚げとキンキの煮付けを酒の肴に注文しました。ともに、深海魚のようです。私たちは、知らず知らずのうちに深海魚を食しています。
(メヒカリ)
20年以上前に、銚子の定食屋で、てんぷらを食べた時にメヒカリを初めて知りました。緑がかった目が光ることから、メヒカリというそうです。かつては雑魚扱いされており、水揚げされた地元でしか費消されていなかったようですが、今では町の飲食店で普通にお目にかかれます。
(キンキ)
キンキン、キチジとも言います。先日食べた時に、時価とは書かれていませんでしたが高級魚です。清水の舞台から飛び降りるつもりで注文しました。脂が乗っていて美味ですが、昔は畑の肥料となっていたようです。
(ニギス)
この魚も目は大きいです。太平洋でも日本海でも獲れるようですが、日本海側の方が漁獲高は多いそうです。北陸へ旅した時に、よく朝食メニューとして塩焼きが出てきますが、朝からお酒が欲しくなります。
(アンコウ)
アンコウは深海魚のイメージですが、食用のキアンコウなどは、比較的浅い水域にも生息しているようです。メロ(かつては銀ムツとして、スーパーマーケットで売られていました。)もそうですが、比較的浅い水域から深海まで、生息水域が広い魚もいるようです。
他に、キンメダイ、ノドグロ、ゲンゲ、ハタハタ、タチウオ・・・
深海魚には高級魚が多いですね。昔は、獲れても見向きもされていなかった魚も、最近は脂が乗った魚が珍重されるようになり、食用として深海魚の需要も高まっているのでしょう。
深海魚は、あしが速く、かつては獲れた地元でしか食べられなかったものも、今では流通と保存技術が発達したため、東京にいながら美味しく食べられるようになりました。
見た目がグロテスクな深海魚ですが、美味しいものは、やっぱり美味しいです。
 

佐藤 禎

<プロフィール>
昭和40年10月22日生
早稲田大学商学部卒業

<モットー・信条>
Rome was not built in a day.(少し前、塩野七生さんの本にはまっていました。)

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